感じたこと

LAB1

シンガポールに住み始めたのは2010年12月だが、以後3年強はルームシェアをして暮らしていた。一人で住めるようになったのは2014年2月のことで、自分専用の作業場が手に入った喜びも手伝い、大枚をはたいて3Dプリンタ(Makerbot Replicator 2X)を買った。その…

途上国の犬になる

先週末に、念願の「ウェルビー」に行った。ウェルビーとは、名古屋に3店舗を構える男性サウナの専門店。タナカカツキさんのサ道を読んで以来、ずっと行きたいと思っていたのだ。 漫画で絶賛されたのはウェルビー栄店の「森のサウナ」だが、今回は台湾ラーメ…

海外で働くということ

シンガポールから帰ってきて暫くの間は「やっぱり日本の方がいいでしょ」と言われることが多かった。確かに日本は良いところで、物価も安いし、物流も発達しているし、自然も伝統文化もある。物作りに対する社会の理解もある。だけどシンガポールだって負け…

円の縁

年を越す前に、CD Prayerについて書いておこうと思う。 いきなりだが、僕は仏教徒だ。自分で選んだわけではない。家の宗教が仏教だったから、自分も仏教徒になっていた。その自覚を持ったのは、祖母が亡くなった11歳の夏だ。これが自分にとって初めてのお葬…

Ogaki Mini Maker Faire 2018に出展した

Ogaki Mini Maker Faireに出展した。会場が実家から車で15分ということもあって、気楽に参加することができた。今回の展示物は、ライフワークとして作っている仏像だ。 vimeo.com vimeo.com 珍妙なガジェットだが、地元の人たちに好評だったのが嬉しい。それ…

人に振り回されると(運動だって)消耗する

日本に帰ってから近所のスポーツクラブに通っている。昨今のスポーツクラブは実に快適だ。サウナ+水風呂もあるし、大浴場まである。今は正直、この風呂を楽しみに通っている。筋トレや水泳は、風呂を満喫するための準備運動みたいなものだ。 スポーツクラブ…

ヤマメとサクラマス

今朝のNHKの放送で、心に響くものががあった。それは自然番組の一節で、ヤマメとサクラマスについての映像だった。 www4.nhk.or.jp ヤマメの幼魚は川虫を食べて成長する。川虫は流れの強いところで獲れるので、幼魚間で餌場を巡って争いがおこる。初期に餌場…

スリランカ旅行の方法

9月末でシンガポール国立大学を去った。いい機会なので、日本へと帰る前にスリランカを旅行することにした。きっかけは、前職にスリランカ人の同僚が多くいたからだ。彼らがみなナイスだったので、スリランカへの興味が8年をかけて醸成された。そして、つい…

失っても、生きる

メガロボクスというアニメが面白かった。あしたのジョー50周年を記念した1クールのアニメで、かつて「ジャパニメーション」と呼ばれた作品がもっていたクールさがあり、毎週、ほんとに楽しみに見ていた。今井レオのオープニングテーマもかっこよかった。 meg…

続々・深セン記

5月の頭に深圳と汕頭に行ってきた。深圳に行くのは2年ぶり4度目。今回は田中さんに案内してもらったおかげで、また新たな深圳を知ることができた。上の写真は深圳のOCT LOFTという街区で撮った。電気街の喧騒とはうって変わって、綺麗めなカフェやショップ、…

ベストの尽くし方

「和食は材料が9割」なんてことを魯山人は言っている。バゲットを焼くようになって、その言葉の意味がわかるようになった気がする(和食じゃないけど)。 exyk.hatenadiary.com パンの味は小麦粉の特徴そのものだ。香りのいいもの、噛むと味がするもの、よく膨…

ノートパソコンを金継ぎした

3年前にASUSのX205TAという格安ノートパソコンを買った。以来、出張や展示で酷使したせいで、とうとう樹脂製の筐体が欠けてしまった。そこで、欠けた部分に金継ぎを施すことにした。ちょうど割れたコーヒーカップを直すために、道具を買ってあったのだ。 今…

こんなポスターが欲しい

プラモの箱が棚に積まれているだけのポスターが欲しい。子供の頃に憧れた、模型屋に住むという夢を叶えたい。上の写真は手持ちのプラモで作ったプロトタイプ。積みプラモには心理的/視覚的な圧迫感があるけれど、平面になるとスッキリする。さしあたって1/35…

MATさいでりあ

先週末にMedia Ambition Tokyo 2018が閉幕した。作品を見てくれた皆様への御礼と、展示に携わった方々への謝意と、無事に終わったことへの安堵で、胸がいっぱいだ。 PHOTOGRAPH BY KOKI NAGAHAMA/2018 GETTY IMAGES 今回の展示は、自分にとっては青天の霹靂…

古いノートから

今週はチャイニーズ・ニューイヤーの関係で、職場も人が少なく、ゆっくり仕事をすることができた。せっかくの機会なので、新作の準備を始めたり、クロッキー帳やEvernoteに書き留めた作業ノートを整理して過ごした。 古いノートを読み返すうち、妙に力のこも…

原点へ

今年は努力が空回りすることが多く、なんだか歯がゆい一年だった。その一方で、人の縁には恵まれていた。とりわけ首都大の馬場さん、札幌市大の藤木さんにお会いできたのは嬉しかった。 自分が学生の頃に影響を受けたのは、研究室の先輩だった植木さんと徳久…

バゲットの進捗

今年の春から、週末になるたびバゲットを焼いている。藤森二郎さんのレシピ本を参考にアレンジを加えたら、だいぶ安定して好みのバゲットを焼けるようになった。最近は、次の分量・次の工程でバゲットを焼いている。 分量(3本分) 小麦粉 375g 水 230g 塩 7g …

橋と箸

びっくりした。 余暇を使って東京ミッドタウンアワード2017のデザイン部門に応募していたのだが、今回の入賞作と、自分たちの提出案が、かなり接近していたのだ。 テーマは東京だった。あいにく自分は東京に住んだことがない。東京へ行くためには、幾つも橋…

修士のころ

研究所で勤務していると、普段はあまり学生との接点がない。学会や展示などにでかけて、ようやく彼らと話す機会がある。自分はもう36歳なので、修士の学生とも干支で一回り以上も違う。自分の研究や作品を堂々と発表する彼らを見ると、エネルギッシュだなぁ…

シンガポールのスーパー銭湯で元気になった

春から夏にかけて精力的に活動したら、お盆あたりでヘトヘトになった。はやいとこ調子を戻したいなぁと考えて、思いついたのがサウナだった。というのも、著名なニートが書いた「ひきこもらない」という本に、サウナの良さが力説されていたからだ。 年中ダル…

Maker Faire Singapore 2017

週末に開催されたSingaproe Maker Faireに「もじげん」を出展した。シンガポールのMaker Faireには、初回から毎年欠かさず足を運んでいる。うち出展したのは2012年・2014年・2017年の3回、妻の出展に加勢した2016年を含めれば4回だ。 Singapore Maker Faire…

岐阜のこと

今年の三月に帰国した折、実家の岐阜で運転免許を更新した。前回までは三田洞という岐阜市の北の果てにある運転免許試験場まで行かなければならなかったけど、今回からは中心地から遠くない「ぎふ清流文化プラザ」で済ませられるようになった。 清流文化プラ…

バゲット作りにハマる

3週間くらい前から、バゲットを焼くのにハマっている。そもそも僕は、バゲットが好きだ。洋食を食べに行くと、メインディッシュの前に出されるパンで、つい腹をいっぱいにしてしまう。その一方で、僕は長い間、バゲットは家庭で焼けないもの、と思い込んでき…

ステラークは笑う

5月20日から、マリーナベイサンズ併設のアートサイエンスミュージアムでHuman+という展示が始まった。その関連イベントでステラーク(Stelarc)の講演があったので、友人たちと行ってきた。 ステラークを知ったのは、ちょうど10年くらい前のことだ。出展したイ…

子分と舎弟の違い

Kindle Unlimitedに、登場人物の顔が全員ゴルゴ13という伝説のヤクザ漫画「日本極道史」があったので読み始めた*1。この漫画を読むまで、僕は子分と舎弟の違いについて、全く理解してなかった。アニキとオジキも年齢からくる違いだと思っていた。実際は、こ…

ブキバト「ブキティマがやられたようだな」

シンガポールの地下鉄の駅名は他言語が混在していて面白い。中国語もマレー語もタミル語も話せないから、電車のアナウンスを聞くたびゲームとかアニメの世界にいるような気分になって妄想が膨らむ。そんなわけで今日は脳内の民明書房に収録されている語彙の…

世界の中心がロンドンであり続ける理由

今年の夏にロサンゼルスへ行くことになった。現地での仕事は楽しみだけど、あの横柄なアメリカの入国審査と、シンガポールからLAまでの旅路を想像すると、今から気が滅入ってくる。 シンガポールからアメリカへ行くには、東アジア(東京・北京・ソウル・台北…

ひとくちに研究職といっても、4つくらいの職分がある

久々に西堀栄三郎の「忍術でもええで」を読んだら、(自然)科学的なアプローチばかりが研究じゃないんだぞ、と大いに励まされる表に再会したので、改めてエクセルで書き写した*1。各項目の詳細については、ぜひ原著を読んでもらいたい。約40年前の本とはいえ…

問題がなくても問題ない

僕は電子遊具(ガジェット)を作っている。なので、見て、触って、面白い!と感じられるものが作りたい。ジャンルとしてはエンターテイメントで、テレビ番組やアニメ、漫画やゲームなんかと近いものを作ってる認識だ。 新しいガジェットを作るときは、これまで…

レクサスは、まぁあかん

10月の初旬に、ちょっとしたガジェットのアイデアが思いついた。たまたまレクサスのデザインコンペ「Lexus Design Award 2017」の締切が1週間後だったので、ハッカソン的な勢いでプロトタイプを作って、応募することにした。審査員に伊東豊雄氏がいること(お…