感じたこと

謝辞

ここ最近は週末も制作に励んでいる。昔から休日出勤する時は電車の中でEMINEMを聞いている。そのことを妻に言ったら大爆笑していた。 www.youtube.com 休みなく働くというのは、どこか生活のゆとりのなさを感じさせるが、実際のところは、ゆとりの現れなんだ…

古い作品を作り直している。当時は3Dプリンタやレーザーカッターへのアクセスが十分にできず、制作費も乏しかったので、そのぶん知恵を凝らしてやっていた。犠牲になったのは作品の耐久性や完成度で、今はそのツケを払っている感じがする。成長した技能と、…

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潜るように沈むように働いている。底になにがあるのか、まだよくわからない。息継ぎもできないでいる。 今の大学で働いて、気づけばもう4年だ。同じ春に入学した学生が、つい先頃卒業し、学舎から巣立つのを見届けて、それだけの時間が経ったんだと改めて思…

うつろいの研究室

自分は現職で「うつろいの研究室」を主宰している。 The Utsuroi Lab これまで自分は「変わるもの」「変わったもの」を作ってきた。傘が刀になったり、鞭が剣になったり、立方体が回転したり。理由を問われると、返答に窮するが、ひとつにロボットアニメにま…

祭りの準備

www.asahi.com 文化庁メディア芸術祭が唐突に終了した。自分にとって文化庁メディア芸術祭は夢の舞台だった。ゲーム監督の小島秀夫や映像作家の田中秀幸らに対する憧れが、作品を応募する強烈な動機だった。大学の先輩の後ろ姿が、夢は叶うと信じさせてくれ…

ゴールドラッシュがうますぎる

macaro-ni.jp 子供の頃から大嫌いだったトウモロコシの美味さに開眼した。近所の農園で採れたゴールドラッシュを食べたとき、稲妻が落ちたような感動があった。皮が薄く、ジューシーで、果物のように甘い。採取当日のものは、とりわけ美味い。 ゴールドラッ…

誇小の発見

ドイツでは博士号をもたない人がドクターを名乗ると警察がくるらしいけど、日本では普通じゃない人が普通を名乗って本を出している。 例えば青学陸上部の原監督である。氏は「フツーの会社員だった」という本を出してベストセラーになった。一方で同氏の「逆…

デスクトップはデスクを広くする

久々にデスクトップを使い始めた。M1のMac miniだ。最後にデスクトップを買ったのは2005年だから、はや17年ぶりである。その時に買ったのもMac miniだった。CPUはG4だった。 久々のデスクトップで感動したのは、デスクが広く使えるようになったことだ。これ…

ライトニングケーブルにマスキングテープを貼ったら充電できるようになった

満5歳を超えたiPhone 7のライトニングがへたってきた。ソケットをいくら掃除しても改善しないので、ケーブルのホームボタン側にマスキングテープを貼ったら端子が密着できたようで、ちゃんと充電できるようになった。ケーブルをグニグニしたら充電できる人は…

SFCには嘘つきが多い?

「学力」の経済学 作者:中室牧子 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 妻に勧められて中室牧子の学力の経済学を読んだ。1ヶ月くらい前に読んだのでだいぶうろ覚えだが、「子供は〜すべき」という常識に囚われず、大人と同じ待遇をしたほうが良い成長が…

珍道具へと導かれないために

自分は公私ともにScrapboxを愛用している。そのScrapboxの発明者の増井先生は、自身の専門であるユーザインタフェース研究について批判的なエッセイを幾つも書いている。 ユーザインタフェースの研究を行なってる人達が、これまでのユーザインタフェース関連…

大吉、まだ実らず

今年の正月は実家に帰れたので、2年ぶりに初詣にいっておみくじを引いた。 昨年は表立った成果は何も出せなかった。精を入れて仕事ができるようになったのは、この記事を書いたあと、子供が1歳になった頃だろうか。以来、根を詰めて作業をしていて、自分の中…

危険な業者を、どうやって見抜けばいいのだろう?

知床遊覧船が転覆し、多数の死者が出るという痛ましい事故があった。以前は自分もよく旅をしていたし、旅先で遊覧船に乗ることもあった。 旅先でのアクティビティは、公式WEBサイト、そしてガイドブックやネットの評判で決める。下記が件の遊覧船のWEBサイト…

人生の2周目

親になると、子供と伴走して生きるから、人生の2周目を走っている気分になる。懐かしい絵本に出会うと、特にそう感じる。一方で、知ってはいても見たことのなかった作品にも遭遇する。例えばアンパンマン。アンパンマンの放送開始は1988年。自分はすでに小学…

MacBook Proの修理の面倒さから、修理する権利について考えられるようになった

何年も前から耳にしていたけど、MacBook Proのキーボードの一件で、修理する権利の大事さを実感した。 jp.ifixit.com 欧米は進んでいるもので、すでに修理をする権利を反映したガジェットが出ているらしい。こちらは全然知らなかったけど、すごく気になる。 …

昨年度は66本も記事を書いていた

exyk.hatenadiary.com 昨年度は週に1本を目安にブログを書くことを趣味にしてみたが、気づけば66本も書いていた。春は気負って長文を書いていたけど、秋から短文でも良いことにして、それが本数の増加につながった。記事を増やしてわかったのは、このブログ…

蘇る助教授

海外の大学で働く日本人が、Assistant Professorという職位を助教授と訳してたりすると、なんか胡散臭く感じる。というのも助教授という職位は現代の日本に無いからだ。かつての助教授を、今は准教授と呼ぶ。英語にするとAsssociate Professor。同時期に、As…

與那覇潤ブーム

年末に、こんな日記を書いた。 exyk.hatenadiary.com あれから4名の著作をひととおり読んだんだけど、(自分にとっては)與那覇潤がぶっちぎりで面白くて、現在までに4冊読んだ。もはや與那覇ブーム。文章も読みやすいけど、トークも光ってるんだよな。生で聞…

強い人が強くなって

www.nikkei.com 理工系の場合、修士課程を出てすぐ博士課程に入るより、まずは企業に就職して、それから博士号を取得したほうが、人間としての自立が早いと思う。日本には論文博士というお得な制度があるので、使わない手はない。 こうした社会の支援や制度…

面白くしなくていい

NHK教育がEテレになったあたりから、NHKにも面白い番組が増えたけど、自分は昔から、そういうの民放がやればいいと思っている。NHKが巨費をかけて、無駄に高品質にやってしまうから、民放はやるにやれなくなるんじゃないのかな。 多少わかりにくくても、NHK…

うつくしきもの

二つ三つばかりなるちごの、急ぎてはひくる道に、いと小さきちりのありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる。いとうつくし。 清少納言「枕草子」https://manapedia.jp/text/1668 より 我が子は、いままさに「いとうつ…

新年早々喪中

伊集院光のらじおとが年度末で終了と知って、新年早々、深く落ち込んでいる。 www.nikkansports.com 予兆はあった。昨年の新井アナの降板から不穏さが漂っていた。先週の馬鹿力では円楽から楽太郎を貰おうとした話なんかをして、暗に進退を匂わせていた。そ…

冬の読書

歴史学者の呉座氏がテニュアを取り消されるという事件が起こり、自分も同年代の大学人として気が気でない。ただ、そのおかげと言っていいのか、與那覇潤とベンジャミン・クリッツァーを知った。まず1冊、與那覇の「知性は死なない」を読んだ。次はクリッツァ…

SIGGRAPH Asia 2021

SIGGRAPH Asia 2021を見に行ってきた。昨年はSIGGRAPHとSIGGRAPH Asia、両方で作品が採択されたのだが、あいにくのVirtual開催だった。Physicalの参加は、実に3年ぶり。その時も会場は東京国際フォーラムだった。2018年と比べれば閑散としているとはいえ、そ…

一喜一憂

路面凍結の怖い12月〜2月は自転車通勤をやめて、久々にスクールバスで通勤している。スクールバスの運転手にも個性がある。たとえばダイヤが10時30分の発車だとして、10時29分よりに発車する人もいれば、10時31分よりで発車する人もいる。もちろん後者のほう…

肉の食べ方

好人家 麻辣香鍋調料(鍋の素) 220g火鍋の素,火鍋底料,調味料,自宅鍋,鍋料理 ,中華調味料,中華食材,重庆特色 冬に最適 (香辣) 東洋ツバメの巣 Amazon 火鍋と麻辣香鍋が好きだ。何を入れても美味いのだが、できれば肉はラムで食べたい。問題は日本で買…

大人も子供も

緊急事態宣言が終わってくれたおかげで、気兼なく都内の展示を見に行けるようになった。自分の情報収集と、妻の育児の息抜きと、子の移動慣れを兼ねて、だいたい家族三人で出かけることが多い。たぶんこれもワーク・ライフ・バランスだ。ここ最近で一番良か…

きのう何食べた

きのう何食べた?(19) (モーニング KC) 作者:よしなが ふみ 講談社 Amazon 新刊が出るたび妻が買うので、自分も読ませてもらっている。シロさんとケンジがウォーキングで汗を流した後、バターチキンカレーを食べるくだりを読んで、シンガポールにいた頃や、子…

ビデオ通話

子供が生まれてから、ときどき、仕事の合間に妻子とビデオ通話をしている。仕事にせよ、育児にせよ、やれやれとしか言いようのない瞬間はあるけども、ビデオチャットが良い息抜きになる。 妻と付き合っていた頃は、毎晩2時間、Skypeをしていた。シンガポール…

京樽が美味くなった

www.kyotaru.co.jp 京樽が驚くほど美味しくなった。現職は食環境が良くないので、弁当を持参するほかないのだが、京樽の弁当なら喜んで持っていきたい。昼ごはんが美味しいと、仕事にも身が入る。衣食足りて礼節を知るというのは、ほんとうだと思う。