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罪と罰

遂に読み終えた。陰鬱で懊悩とした小説かと思いきや、沸々と力が漲ってくる小説だった。強く逞しい小説だった。生きる。ただそれだけのことが難しい人にこそ輝く本じゃないかな。今、切実に理解できるこの歳まで読まずにいれたことを、むしろ祝福したい。う…

タクシー・ドライバー

こりゃ凄いな。人間のもやもやっとした感じが、見事に映像の中に収められている。またオチがいいですね。前に見た時は途中で飽きちゃったんだけど、トラビスの歳を超えて見返すと、なるほど、伝わるものがありますね。

自虐の詩

序盤の怠さから途中で見るのをやめようかと思ったけど、中盤以降の畳み掛けに思わず涙腺が緩んでしまった。 こりゃ確かに哀しいわ。見て良かったかも。

茄子 スーツケースの渡り鳥

うーん。前作もそうだったけど、凄くサラッとしているというか、なんというか。ウェットでもドライでもなく、カラリと過ぎ去っていく感じ。エモーショナルな部分がまったくなくて、そこが個人的には物足りないんだけど、こういうのもカッコいいな。

アレックスのこと

アレックスとは、実家で飼っていた犬のこと。いまから13年前、僕が中学を卒業する頃。母が知人宅で生まれた子犬を引き取るかたちで我が家にやってきた。柴犬の血を引く雑種。性別はオス。ガンダムにちなんで名付けられた。アレックスは見る間に大きくなった…

プロデューサーズ

ブロードウェイもの。前半はオースティンパワーズみたいな満腹感があったけど、「春の日のヒトラー」の部分は笑えたなぁ。あの身悶えるようなヒトラーの仕草が、いい味出してるんだ。映画としては、そう特筆すべきとこも無い気はしますが、ミュージカルみた…

パッチ・アダムス

泣けてしかたがなかった。そして僕は腹を据えた。もちろん世の中には笑いが嫌いな人もいる。そんな笑えなくなってしまった人たちのパワーによって、凹んだり、悩んだり、夢や情熱を失いかけていた自分が、とにかく恥ずかしくなった。死にたくなった。でも辞…

砂の器

松本清張シリーズも見ようと思って借りてきた。1974年の丹波哲郎・加藤剛が出てるやつ。うーん。吉田学校もそうだったけど、なんか物足りないな。でも役者たちがみんな良い顔してて、そこは今の日本映画にない味だと思った。昔から僕はミステリが苦手で、こ…

青学とiPhone

青学は社会情報学部の学生にiPhoneを配布して、ゆくゆくはアプリを開発させるらしい。 http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20393100,00.htmこれだけ配布すれば、必ず1個や2個は素晴らしいアプリは生まれるし、それを成功事例にできる青学は美…

未来世紀ブラジル

最高!!!!!!!!

RENT

はじめてブロードウェイでみたミュージカルはRENTだった。そこで僕は、まるで神が降りてきたかのような現象に出会って、雷に打たれたような強烈な感動を覚えた。その感動を再体験したくて映画版を見たんだけど、残念ながら、そこに感動は無かった。思えばシ…

ゴッド・ファーザー part 2

うーん。正直なところ退屈でした。200分という尺を活かした演出には余裕があって、そこはひとつ魅力だとは思うけど、けっこう話の先が見えちゃうから、ただただうんざりするばかりで。。。エンディングのアル・パチーノと同じくらい、やれやれな気分になりま…

小説吉田学校

小説吉田学校の第一部の映画化。サンフランシスコ講和までは白黒。以降はカラー。これを境に映画の映すものがガラっと変わる。白黒パートでは吉田のキャラクターとポリシーが重点的に描かれ、吉田=講和の立役者としてまとめられている。カラーパートでは55…

ゴッド・ファーザー

こういうの描きたかったヤクザ映画っていっぱいあるんだろうな。。。とりあえずデニーロの名演を見るためにもPart 2までは見ておくか。。。

変な夢を見た。たぶん1年後の今頃の季節の話だと思う。大学院を修了した僕は、なぜか高校に通っていた。でも本当は4月からセメント工場に就職するはずだった。それなのに僕は高校に戻って勉強を再開していた。入社式からひと月が経ち、遂に僕はセメント工場…

「小島秀夫の視点」

ゲーム・デザイナー 小島秀夫氏のブログの連載をまとめたのが本書。僕はこれまで小島監督の作品だけを見て憧れていたけど、この本で趣味や性格の部分で似通ってるところが発見できて嬉しくなった。また生活の素朴な一面が伺えて、泡沫クリエイターとしては安…

ナチョ・リブレ

スクール・オブ・ロックのメキシコプロレス版かな。冴えないオッサンが奮闘して勝利を掴む物語は、お約束なのに面白い。あいかわらずジャック・ブラックの個性は光ってるし、脇を固める役者陣も輝いている。萌え要素も満載。安心して休日に楽しめる、お手本…

父親たちの星条旗

イーストウッド映画特有のソフトランディング的な表現に美学を感じるなぁ。

300

キャシャーンとまったく同じで、作り込めば作り込む程に上滑りする、その妙味を楽しむ映画かなぁ。もっとギャグ映画らしくまとめて欲しかった。

マイノリティ・レポート

実はこれも見ていなかった。トム・クルーズ映画に、いい思い出が無いからだ。それでもなおこの映画を見たのは、マルチタッチインタフェースやデジタルサイネージ、立体映像など、ここ近年に具象化された製品やサービスが、しばしば「マイノリティ・レポート…

シッコ

マイケルムーア流のダークナイトだと思った。人が人を思いはかること。英雄でも、国家でもなく、人々によって世を変えていくこと。米国の医療問題をフォーカスしているけど、根っこに有るのはこれだ。さて。僕らの社会はどうなんだろう。医療問題はもちろん…

月光蝶

うーん。。。TV版と比べるとエンディングが薄味だ。。。

地球光

∀ガンダム劇場版を見返している。起動戦士ガンダムはシリーズを重ねるごとに萌え要素が積み重ねられ、ガノタによるガノタのための作品になってしまった。∀ガンダムは、その肥大化した萌え要素を黒歴史として封じ込め、文明と文明が衝突して生まれる状況を群…

論文読み

SIGCHIはProceedingsが4000ページもあるので印刷してたらきりがない。仕方ないからクイックルックで読みつつ、ラベルを使って取捨選択。そのあと印刷して、1本ずつAnnotatedしていくことにした。僕の読書力・英語力の無さもあるんだろうけど、専門書や論文は…

五島美術館

土曜日に上野毛の五島美術館へ行ってきた。五島美術館には東急創業者の蒐集した茶器名物が収蔵されているらしく、先に読んだ「茶道の歴史」で存在を知って以来、行きたくてしかたなかった。で、いざ見てみると、利休や織部が選んだ一品には品があることに気…

残照

日没後に残る夕焼けを残照と呼ぶ.そこに侘びを感じる. 燦然と輝く昼の太陽にも,静寂の夜に輝く月星も良いが,昼から夜へとフェードアウトする様に,僕は感じ入る. そして技術においても,そんな風に感じてるところがある.

取捨選択のこと

ふと自分の習慣に疑問を感じた.僕はなんでハードディスクの容量を余しながら,ファイルを削除するんだろう?昔はハードディスクが高かったから消さざるを得なかった.大学に入って初めて買ったラップトップは8GBしか入らなかった.だから入りきらないデータ…

ソナチネ

これまた鑑賞を先延ばしにしていたので.北野武のギャング映画はフラグをたてずに人が死ぬ.そこに僕はリアリティを感じている.人間の不幸は突如としてやってくるものだ.老衰や病死のように生から死へのグラデーションを描けるとは限らない.気がついたら…

監督,ばんざい

久々にたけし映画を見た.お笑いのスターとなり,映画界の巨匠となった北野武でも,まだまだ悩みに満ちて生きていることに気づいた.たけしが自分の映画を壊そうとするのは,これで二度目だ.一度目は「みんな〜やってるか」で映画をお笑い手法で壊そうとし…

ダークナイト

つい見逃してしまったので遅ればせながら.極めて冷ややかな作風.芝居臭さが極力排除され,特殊効果も劇中音楽も極めてさりげない.それだけに油断ならぬ状況で耳に入る「キューン」という効果音が印象的だ.話の骨子はバットマンとジョーカーの対立だが,…

あるとおこる

そこになにかが在るのではなく,そこになにかが起こっている,という発想.

分解と構成

分解のための道具は,組立てのための道具ではない.世の中は分解できるように組立てられてるいるものばかりではない,なんてことを考えていた.

シズル

帰り道でふと,映像をやっていたころに「シズル」を意識してたことを思い出した.シズルは,人をその気にさせるための広告的なテクニック.視聴覚で伝わらない情報を,受け手の脳内で補完してもらえるように,情報を与える工夫だ.これは記憶と連想に基づい…

遊び—遊ぶ主体の現象学へ

遊びを考える時に,ホイジンガ・カイヨワときて,次に何を足がかりにするかが問題になる.ここで発達心理学のピアジェという選択肢もあるのだが,親の子供のための遊びというより,僕らがなお抱く遊びを考えたい.というわけで,アンリオの「遊び」を入手し…

茶道の歴史

「へうげもの」に端を発する茶道趣味も,そろそろ主義と言えるくらい傾倒しはじめている.桑田忠親・茶道の歴史は,「へうげもの」の底本と思わしき名著.日本の芸道の礎に和歌があることや,茶頭と一休禅師との関連や,千家のなりたち,煎茶の発祥など,「…

ベイトソン「精神の生態学」

後輩の書架にベイトソンの「精神の生態学」が並んでたので盗み読みしたところ,久々にインスピレーションを感じたので,古本を入手し読み始めることにした.ベイトソンはサイバネティクスの影響を色濃く受けた学際的な科学者.そしてこの本には単行本から漏…

世界の見方

マッハ的な世界の見方を試すべく,右目だけを開いて自分が見たままの世界を落書きした.周囲の楕円はメガネのフレームで,左下の丘陵は僕の鼻.昔から絵が下手糞なので難儀したが,実に新鮮な体験だった.ことに両目を開くことで鼻が視界から抜け落ちるとい…

研究環境の変化

先輩が日吉に移動されたので,氏の使っていたデスクを頂戴することとなった.窓向きなので人通りを気にせず作業でき,本棚もキャスターもあるから机に物を置かずにすむから有り難い.それに加えて,先輩の思念というか呪詛というか,そういった意志の力を感…

街頭広告を消せ

先日の余ゼミ後の夜ゼミで「実世界アドブロック」というキーワードが出てきた.もともと温めてきたアイデアなので,これを機会にと,今晩は手持ちの画像をいじってみた.全部で6枚ほど加工した.もっとも保存してあるような画像なので,好きな広告ばかりだっ…

メルポ「知覚の現象学」

メルロ・ポンティの「知覚の現象学1・2」を読んでいる.しかし古典は言葉だけで説き伏せるから理解しづらい.まぁ個人が言葉しか自由に扱えなかった時代の作品なので仕方ないのだが.さて本文.「人の世界への存在の仕方は,身体に在る心臓がごとく」といっ…

カイヨワを読み直して

何度読んでも発見がある,というのは自分の記憶力と読書力の無さを物語っているのかもしれないけど,今日の午後はカイヨワの「遊びと人間」を読み直して,遊びの四分類から思いを馳せていた.競争と運という資本主義的な組み合わせと,模倣と目眩という神秘…

Handhelds Mojoのこと

Handhelds Mojo インストールのあれこれを書き直しました. http://d.hatena.ne.jp/exyk/20090313/1236960561以下,雑感.小さな基板でUbuntuが走るのは確かに驚きだけど,個人的にはまだ,グッときてはいない.起動に1分30秒以上かかるのはネックだし,GUI…

社会性

副査をお願いする教授より本日は「社会性」について考える機会を頂いた.社会性,ひとつは安心・安全・利便・効率に関わるもの,もうひとつは社会に何をか問うもの,である.世の許しをもらうものにはすべからく社会性が必要であり,仮に君(僕)が作っている…

同人誌即売会に行ってみた

日曜.友人に誘われて生まれて初めて同人誌即売会に行った. http://www.reitaisai.com/同人誌即売会は市場(いちば)だと思った.いわゆる「イベント」のようにタイムスケジュールがあって,ライブがあって,ゲストレクチャーがあってというのが無く,大勢の…

へうげもの8服を読んで

木曜に購入し,金曜本日シンポジウムまでの車中で読んだ.利休と秀吉の決別を主軸に話は進むが,中盤で魅せる伊達政宗と古田織部の一芝居こそ読みどころであろう.伊達の「かっこよさ」と,織部の「おもしろさ」が京・三条通で対峙するなかで,言葉にならな…