3Dプリンタで出力したABSを染めQで塗装する

AMAGATANA X1 X2
(上が従来,下が今回の塗装法)

これまで3Dプリンタで出力したモデルは,まずポリパテで段差を埋め,サーフェイサーを吹き,アクリル塗料を吹いて仕上げてきた.このプラモデル的な手法は,確かに綺麗で写真映えするデキにはなるが,手間がかかり,耐久性が無く,あろうことかエアキャップ(プチプチ)でクリア層が溶けるというデメリットがあった.そこで発想を転換.3Dプリンタで出力されるザラつきのあるモデルを「素材の味」と解釈し,食いつきのいい塗料を塗って素地を活かすことにした.

使った塗料は「染めQ」.大きめのホームセンターや東急ハンズなどで手に入る.出力したモデルの表面を耐水ペーパーで#240->#400->#800とならしたあと,ウェブサイトに掲載されているマニュアル通りクリーナーで脱脂,その後,3度にわけてスプレーで塗装した.サーフェイサーやプライマーは使用してない.
http://www.teroson.co.jp/someq/

FULA 2B

アクリル塗料がドロっ・ネバっとしているのに比べ,染めQはシトっ・サラっとした質感.仕上がりは想像以上に高かった.素材への食いつきも良く,少々ぶつかってもはがれない.乾燥時間も短いし,手間も減ったし,満足している.