ようやくできた.映像は電源投入から起動までの様子.
実際の手順は下記の通り.
1.Linux PCでSDカードのパーティションを3つにわけて,フォーマットする
2.日経Linux 2009年3月号付録DVDからHandhelds MojoをLinux PCにコピー
その後,コピーしたHandhelds MojoをSDカードのパーティション3に展開.
3.SDカード・パーティション3の/etc/fstabを書き換える(重要)
4.Linux PCのOSがUbuntuの場合はDebian Lennyをインストール
5.Linux カーネルをダウンロードして展開(日経Linuxとは違う!)
sudo wget http://www.rcn-ee.com/deb/kernel/beagle/hasty/v2.6.28-79d042a-oer14/linux-image-2.6.28-oer14_1.0hasty_arm.deb
mkdir (適当なフォルダ)
dpkg -x linux-image-2.6.28-oer14_1.0hasty_arm.deb (適当なフォルダ)
6.SDカード・パーティション1にuImageをつくる
sudo mkimage -A arm -O linux -T kernel -C none -a 0x80008000 -e 0x80008000 -n "Linux" -d (適当なフォルダ)/boot/vmlinuz-* (パーティション1)/uImage
7.SDカード・パーティション3にモジュールをコピー
sudo cp --archive (適当なフォルダ)/lib/* (パーティション3)/lib
8.BeagleboardにSDカードを刺し,ディスプレイ・キーボード・マウス・LANをつなぐ.
9.PCとBeagleboardをBeagleケーブルでつなぎ,Beagleboardに電源をつなぐ
するとPCのコンソール(WinならTeraTermとか)からビーグルボードの挙動が確認できる.
しばらくすると次のメッセージが出て止まる.
OMAP3 beagleboard.org#
10. さらに次のコマンドを入力する(日経Linuxとは違う!)
setenv bootargsの「root=/dev/mmcblk0p3」末尾の3はパーティション3のこと.fstabの書き換えで指定したとおりにする.
# setenv bootcmd 'mmcinit; fatload mmc 0:1 0x80300000 uImage; bootm 0x80300000'
# setenv bootargs 'console=ttyS2,115200n8 console=tty0 root=/dev/mmcblk0p3 rootdelay=2 rootfstype=ext3 ro omap-dss.def_disp=lcd omapfb.video_mode=1280x720MR-24@60'
# saveenv
# boot
11.ここまでやればHandhelds MojoがBeagleboardで起動するはず.
ここからはBeagleboardのキーボード&マウスで操作する.
もしLANアダプタのLEDが点灯しない場合は,点灯するまで再起動を繰り返してみる.
12.LANがつながったら,アップデート&X環境をインストールする(日経Linuxとちょっと違う!)
sudo apt-get update
sudo depmod -a
sudo apt-get install ntpdate
sudo ntpdate ntp.nict.jp
sudo hwclock -w
sudo aptitude install xorg gdm xfce4
13.このまま起動すると文字化けするので日本語フォントをインストールする.
sudo apt-get install language-support-fonts-ja
14.X環境の設定を変更する(日経Linuxと違う!)
で開いて,そのなかの一部を
Section "Device"
Identifier "Configured Video Device"
Option "UseFBDev" "true"
Driver "fbdev"
EndSection
のように追加して,ctrl + o で保存.ctrl - x で終了.
15.X環境を起動する
sudo /etc/init.d/gdm start
16.おしまい
参考文献は日経Linux 2009年3月号とeLinux.orgの下記の記事.
http://elinux.org/BeagleBoardHandheldsMojo
日経Linuxは通販でバックナンバーが買えます.もちろん院棟の人には貸しますよ.