カイヨワを読み直して

何度読んでも発見がある,というのは自分の記憶力と読書力の無さを物語っているのかもしれないけど,今日の午後はカイヨワの「遊びと人間」を読み直して,遊びの四分類から思いを馳せていた.競争と運という資本主義的な組み合わせと,模倣と目眩という神秘主義的な組み合わせ,どちらが良い・どちらが悪いとは言えないけれど,20世紀から現在にいたるまで,後者の遊びがないがしろにされてきた感がする.でもこの時世に求められているもの・求めたいものって,後者的な遊びじゃないかな.資本主義経済.ただでさえ仕事で競争したり,時運に翻弄されたりしてるのに,敢えて遊びで前者的な楽しさを求めたくはないよね(もちろん人それぞれだけど).