世界の見方

右目の世界

マッハ的な世界の見方を試すべく,右目だけを開いて自分が見たままの世界を落書きした.周囲の楕円はメガネのフレームで,左下の丘陵は僕の鼻.昔から絵が下手糞なので難儀したが,実に新鮮な体験だった.ことに両目を開くことで鼻が視界から抜け落ちるという知識を体感できた.視点を増やせば,全てが見えるようになるわけではないことを,学んだ気がする.

僕らはFPS的に日々を送っている.まなざしを,視覚に留まらず全知覚のまなざしを,僕らは常に世界に注いで生きている.だから,そのまなざしが届くものをデザインするときは,マッハ的な世界の見方で発想せねばいかんと思った.ファーストライフはセカンドライフじゃねぇんだから.