茶道の歴史

へうげもの」に端を発する茶道趣味も,そろそろ主義と言えるくらい傾倒しはじめている.桑田忠親・茶道の歴史は,「へうげもの」の底本と思わしき名著.日本の芸道の礎に和歌があることや,茶頭と一休禅師との関連や,千家のなりたち,煎茶の発祥など,「へうげもの」前後の理解がグッと深まった.岡倉天心茶の本を読んだときは,その広告代理店的でポエティックな文言に失望したんだけど,この本は良かった.おすすめ.

ひとつ気がかり神仏の扱いだな.僕は神仏ってのは社会的取り決めだと思う.存在すると仮定することで,社会がうまくまわるための.車輪の穴のように,空っぽだけど用はあるみたいな.