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小説吉田学校

小説吉田学校の第一部の映画化。サンフランシスコ講和までは白黒。以降はカラー。これを境に映画の映すものがガラっと変わる。白黒パートでは吉田のキャラクターとポリシーが重点的に描かれ、吉田=講和の立役者としてまとめられている。カラーパートでは55年体制が生まれるまでの政権闘争が描かれ、吉田=権力に取り憑かれた男として描かれている。

カラーパートは正直退屈だ。政争が発生している「状態」しか描かないから、各政治家の背景や政策間の対立など「状況」が見えてこず、やたらキャラの濃い名優たちが怒鳴り散らすだけの映画になっていた。もちろん今から26年前の映画だし、その当時の観客からすれば自明なんだろうけど。まぁ、これをきっかけにWikipediaで各政治家を調べたりして、戦後史をキャッチアップできたのは良かった。吉田以前は城山三郎「落日燃ゆ」で把握できてたんだけど。機会があれば原作のほうも読んでおこう。

いやしかし、民主政治というのは非常に面倒で厄介なシステムだなぁ。あまり積極的に関与したいとは思わないけど、そういうシステムのなかでも逃避せず、うまく立ち振る舞える力は身につけないとな。

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