藤沢に二郎ができた

SARA

3/14に藤沢駅近くにラーメン二郎ができた.今でこそ僕は二郎系のラーメンを愛食してるけど,実は長いこと食わず嫌いだった.その理由は3つある.まずはそのグロテスクな見た目.ドロドロっと茶色く濁ったスープに,山盛りに積まれたキャベツとモヤシ.無造作に転がるチャーシュー.その投げやりなルックスに拒絶反応がでた.次に,不便なとこに店があること.今回開店した藤沢店だって,駅から10分くらい歩かないと行けない場所にある.他の店もだいたいそんなかんじ.決まって二郎は,二郎に行こう!って思わない限り行かないような場所に存在してる.なので,軒先を通りかかって,んじゃ食べてみようかなってことは,まずならなかった.そして極め付きは,そのカルト性にある.僕の友人には俗にジロリアンと呼ばれるラーメン二郎の熱狂的なファンがけっこういる.彼らは何故か言葉下手で,二郎への愛を狂信的にしか語れないのだ.そんなわけで,神奈川に住み始めて10年.ついぞ二郎に足を運ぶ事はなかった.

・・・のだが,昨年初頭,茅ヶ崎は近所に二郎風のラーメンを出す店ができて,状況は一変した.その店の構えの良さが手伝って,ある日,フラっと入ってしまったが最後.これが美味しかったんだなぁ.麦の香りが残る太麺に,旨味の詰まった醤油が染み込んで,素朴に美味しいのだ.あの家系に比べれば,脂っぽさも感じない.野菜のシャキシャキとした食感も良く,チャーシューの肉付きもジューシーで良い.器の縁に盛られたニンニクは,徐々にスープに拡散していくことで,味にグラデーションを生み出している.うん,美味しい.そんなわけで,僕はすっかり二郎系にハマってしまった.微ロリアンになってからは,電車にのって二郎にいくのも,やぶさかではなくなった.

そして去る木曜日の晩.藤沢に二郎ができたと聞いて,とことこ電車に揺られて行ってみた.いや,もう,とにかく凄い行列だった.関内店を悠に超えていた.軒先数十メートル,人・人・人.しかも最後尾に並んだ瞬間,人数制限で即アウト.なんてこった...そんなわけで止む無く帰路につき,近所の二郎風の店に行くことにした.写真がそこの店のラーメン.うん,いつもと変わらず美味しい.

実のところ,僕はラーメン二郎よりも,この店が好きです.フラっと寄れるし,麺がしっかりしてて美味しいし,二郎のように殺伐としてないし,価格も良心的だし.すべてが気に入ってる.茅ヶ崎にはおいしいラーメン屋さんがいくつもあるけど,ここが一番だと思うな.