修了の日

先週の金曜日。9/17は博士の学位授与式だった。早朝の新幹線で上京し、三田キャンパスに登校した。式に出席する前に、借りっぱなしだった本を大学図書館に返した。延滞金は3冊で270円だった。思っていたより安かった。図書館を出て、西校舎へと向かった。喫煙所で、自分より歳上の袴姿の女性が煙草を吸っていた。熟女のセーラー服姿を見てしまったような、妙な気まずさを勝手に感じて、僕はそそくさと通り抜けた。そして会場に到着した。それから2時間がたち、僕は博士の学位記を受け取った。10年強にわたる学生生活に、やっとピリオドを打つことができた。

思い返せば10年間、僕らは式典があるごとに、次のようなことを託されてきた。激変する社会構造、未曾有の不況に襲われた世界経済、悪化の一途を辿る自然環境。そんな現況、そんな未来を、塗り替えていくことを託されてきた。うん、たぶんそのとおり。僕らは担わなければならないだろう。だけど10年目となると、さすがに耳にタコである。ミニにタコ田代まさしは、奇しくも学位授与式の前日に五回目の逮捕を決めた。このとき誰しもが、またかよ・・・と思ったに違いない。これと似た感情を、僕は10年目の式辞で抱いた。以降、自分が同じ立場なら、どう言葉を紡ぐだろう。どうしたら新味ある切り口で未来を語れるだろうか。そんなことばかりを考えていた。

もちろん、まずは託された未来を担うことからはじめなければならない。そして三田に来たのだから、なにはともあれ二郎へ行かなければならない。いやー。流石は本店。豚の完成度に大満足。ロットを崩すこと無く、無事完食することができました。総帥の職人っぷりには感涙しました。以上レポっす。チラシの裏すんません。