レクサスは、まぁあかん

10月の初旬に、ちょっとしたガジェットのアイデアが思いついた。たまたまレクサスのデザインコンペ「Lexus Design Award 2017」の締切が1週間後だったので、ハッカソン的な勢いでプロトタイプを作って、応募することにした。審査員に伊東豊雄氏がいること(お会いしてみたい!)、100万円の制作費をもらってミラノサローネに出展できるのが、コンペの魅力だった。
 応募資料には、文章と静止画が必須で、任意で映像を添えることができた。その際は、YouTubeないしVimeoにアップロードし、URLを投稿フォームに記載することになっていた。僕は、人が使うもの・動くものを作っているから、映像での説明が欠かせないと思っている。例えばキャタピーのようなものの挙動を、明確に伝える手段は映像しかない。というわけで、いつものように一人で映像を撮って、YouTubeに限定公開でアップして、投稿資料に加えた。
 
それから3ヶ月ほどたって、結果が公表された。僕の案は、あえなく落選した。残念だけど、当落は審査員が決めるもの、コンペとはそういうものだし、異論はない。その一方で、興味深いことがわかった。YouTubeの投稿者は、自分の動画がいつ・どこで・どのように再生されたかを解析することができる。そのおかげで、僕の映像資料は一度も再生されずに落選したと判明した。
 
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上の画像は該当映像のアクセス解析グラフだ。実際には2回だけ再生されている。1回は、アップロード日に自分がシンガポールから。もう1回は審査後の2017年1月に友人が東京から。ファイナリスト審査会は2016年11月18日とアナウンスされている。仮に審査員が映像をチェックしたのであれば、10月から11月にかけてなんらかのアクセス履歴があるはずだ。
 
すると、いろいろな疑問が湧いてくる。YouTubeにはアクセス履歴が残らないように動画を視聴する方法があるのだろうか?審査員は映像を判断材料にしなかったのだろうか?審査員による最終選考の前に、誰かが足切りや露払いをしたのだろうか?だとすれば、誰が、どういう評価基準で?
 
それらを詮索する気も、僕にはない。ただ、なんだかなぁという不満と、Lexus Design Awardって資料を精査しないんだなぁという呆れは残った。年末の特番で、マツコ・デラックスに嬉々として工場を案内する豊田章夫社長を見て、トヨタってくだけた会社だなぁと思ったんだけど、そうした気持ちも砕けてしまった。
 
レクサスはまぁあかんな。あんたらミラノなんか行っとらんで、喫茶でイタリアンでも食べとりゃぁええわ。来年はちゃんとまわしとかなかんぞ!
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