途上国の犬になる

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先週末に、念願の「ウェルビー」に行った。ウェルビーとは、名古屋に3店舗を構える男性サウナの専門店。タナカカツキさんのサ道を読んで以来、ずっと行きたいと思っていたのだ。

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漫画で絶賛されたのはウェルビー栄店の「森のサウナ」だが、今回は台湾ラーメンの発祥である中華料理「味仙」にも行きたかったので、ウェルビー今池店を選んだ。

ウェルビーは噂にたがわず良いサウナだった。まず水風呂がキンキンに冷たい。水温が15度を切っていて、火照った肌が一気に引き締まる。次に、サウナのバリエーションが豊富。今池店の場合、大部屋のドライサウナの他に、滝のミストサウナがあり、さらに日本の古式サウナ(からふろ)が2つある。だから繰り返し入って楽しめる。そしてロウリュ(焼け石に水を注いで室温をあげる)、アウフグース(タオルをはたいて熱波を客にを送る)、ヴィヒタ(白樺の枝の束)といった、サ道に出てくるアレコレが体験できる。おかげで週に4度はスポーツジムのサウナに入ってる自分も存分に満喫できた。

でも、それ以上に感銘を受けたのは、利用者の寛ぎ方だ。サウナ二階の大広間では、真昼間からおじさんたちが、誰にはばかることなくゴロゴロしていた。テレビをみたり、漫画を読んだり、うたた寝したり。各々が思い思いに脱力していた。その光景は、どこか途上国の犬たちのように思えた。

上の写真は、夏に訪れたスリランカのポロンナルワで撮ったものだ。スリランカは、とりわけ犬の多い国だった。飼い犬なのか野良犬なのかわからないけども、どこへ行っても犬がいて、いつも地べたに寝転がっていた。うだるような暑さで参ってるだけかもしれないが、平和な犬の寝姿を見ていると、こっちまで心が緩んでくる。

今日のところは、思い切りのんびりするか〜。

気づけば自分も犬になって、畳の上で微睡んでいた。