大学の授業資料にしようと思ってMakerというドキュメンタリーを買った。クリス・アンダーソンのメイカーズを映像化したような作品だ。
この作品が公開されたのは2014年だが、10年経った現在からすると注釈抜きには学生には見せられないと思った。なぜなら、作品に登場する主だった企業や組織の多くは、今はもう存在していないからだ。たとえば・・・
・Pebleの買収(2016)
・TechShopの破産 (2017)
・Maker Mediaの倒産(2019)
・ローカルモーターズの事業停止(2022)
これらを証左にメイカーズ・ムーブメントは終わってしまった、というのは結論を焦りすぎている。世界ではまだ、こんなにもMaker Faireが開催されているのだ。
結局、理念や営利を超えて、愉悦が勝つのだ。楽しい人がいる限り、Maker Faireは続いていく。コミケやワンフェスのように、商業と趣味の曖昧な場所が、ものづくりにあって良い。