授業用にメイカーズムーブメントのドキュメンタリーを買ったが...

youtu.be

www.murismedia.com

大学の授業資料にしようと思ってMakerというドキュメンタリーを買った。クリス・アンダーソンのメイカーズを映像化したような作品だ。

この作品が公開されたのは2014年だが、10年経った現在からすると注釈抜きには学生には見せられないと思った。なぜなら、作品に登場する主だった企業や組織の多くは、今はもう存在していないからだ。たとえば・・・

・Pebleの買収(2016)

www.itmedia.co.jp

・TechShopの破産 (2017)

fabcross.jp

・Maker Mediaの倒産(2019)

makezine.jp

・ローカルモーターズの事業停止(2022)

idarts.co.jp

これらを証左にメイカーズ・ムーブメントは終わってしまった、というのは結論を焦りすぎている。世界ではまだ、こんなにもMaker Faireが開催されているのだ。

makerfaire.com

結局、理念や営利を超えて、愉悦が勝つのだ。楽しい人がいる限り、Maker Faireは続いていく。コミケワンフェスのように、商業と趣味の曖昧な場所が、ものづくりにあって良い。

今の冷食レトルトって凄いんですね

frozenfoodpress.com

TBSラジオで冷凍食品特集の番組を聞いてから、我が家に空前の冷食レトルトブームがやってきた。おかげで手抜き飯、割高飯というイメージがアップデートされ、身近で手ごろな娯楽として楽しめている。ちょっとした奮発で感動できるので、家でごろごろして過ごすゴールデンウィークには、最高の伴侶だ。

ここ最近試したなかだと、ハウスやエスビーから300円前後で市販されているレトルトカレーは、もれなくどれも美味しい。無印のレトルトカレーも良かったが、調達の楽さや味の楽しさという面で、ハウスやエスビーのカレーに分があると思う。我が家はこれらを3つ買い、小鉢にいれて家族でシェアして食べている。下の写真はシンガポールで働いていた頃によく食べた学食のカレーだが、こういう感じで食べている。

他にも冷凍食品のパスタは、乾麺とは違って、生麺っぽい美味しさがあることにも気づいた。自分でつくるには大変だが、なかなか外でも食べられないカニのパスタあたりは、もう冷凍食品一択かもしれない。

www.nippn.co.jp

冷食レトルトブームの現時点での最高峰は、味の素の海老大餃子。埼玉で点心を食べるなら、これを超えるものはないんじゃないか、と思うほど美味しい。お正月料理になってしまうレベル。

www.ffa.ajinomoto.com

調整中

csc

メディアアートの展示は初日に行け」という暗黙の了解がある。壊れるからだ。むしろ壊れない作品には、後ろめたさや疑わしさ、不自然さすら感じられる。

作品が壊れると、決まってどこからともなく現れるのが、調整中だ。まるでバンクシーのように唐突に、巧妙に、壊れた作品に自身のサインをタギングし、作品を乗っ取っていく。乗っ取りは美術館やギャラリーに限らない。デバイスなら誰彼構わぬといった模様。むしろ、生活圏でこそ彼の作品をよく目にする。

自分はそんな調整中のコレクターで、今春までに30点を集めている。よかったら見てみてほしい。https://www.instagram.com/chou.seichu/