ベイトソン「精神の生態学」

後輩の書架にベイトソンの「精神の生態学」が並んでたので盗み読みしたところ,久々にインスピレーションを感じたので,古本を入手し読み始めることにした.ベイトソンサイバネティクスの影響を色濃く受けた学際的な科学者.そしてこの本には単行本から漏れた論文・演説原稿などが収録されており,氏の思索の足取りを追うには最適らしい.

いやしかし,学者でも研究者でもなく,科学者というところが良い.科学者は,哲学者でもあり,物事の根本を捉えようとしているからこそ,僕らにとって示唆深い発言を残してくれるから.そして論説は科学的だから,僕らはその論述を足がかりにできる.

またベイトソンの人生自体も,ひとつの機関にしばられることなく,ひとつの学会に留まること無く,一般には不安定で,非常に惹かれる.

ひとまずサイバネティクスまわりの論考は読み終えたので,Biblioに加える事にしよう.

「善行は,小さな善を積むこと」