なんとか博士論文の提出まで終わった。あとは教授会の一存で決まる。僕にできることといえば、やきもきしながら28日の研究科委員会を待つのみ。とりあえず次の進路の準備を進めている。
いやしかし、博士論文提出までのプロセスは、けっこう難解だ。学校が提供するガイドブックを読んだだけでは、理解できない人も多いと思う。かくいう僕もその一人。要領を得ぬままに突っ走ったせいで、最後はほんと、バタバタになってしまった。今さら反省しても遅いのだが、今後はそういう人が少しでも減ればいいなと思ってる。なので今日は、博士論文提出までのプロセスについて、気がついたことを書いておこう。
カリキュラムは数年で変わるので、じきに役立たなくなるとおもう。また当事者の見解なので、ルールと照らし合わると間違ってるとこもあると思う。それを鑑みた上で、読んでもらえれば幸いです。
1:プロセスは逆順で捉える。
博士課程は、どこまでも先延ばしできてしまう。よって、まず修了する学期を決める。
修了する学期を決めると、おのずと博士論文提出のスケジュールが定まる。
仮に2010年度の秋学期に修了予定の場合。
http://www.sfc.keio.ac.jp/students_mag/class/doctoral_deadline.html
→3/2の研究科委員会までに、博士号の承認を得なければならない。
→製本済みの博士論文等を、10日前・2/21の正午までに事務室に提出しなければならない。
→最終試験の結果を、2週間前・2/16までに事務室に提出しなければならない。
→博士学位審査委員会の設置を、1ヶ月前・2/2までの研究科委員会で承認されなければならない。
→学位審査委員会の設置申請を、1/26までに事務室に提出しなければならない。
→学位審査委員会の主査1名・副査3名の選定と依頼を、1/26までに行わなければならない。
→学位審査委員会の設置は公聴会の後に行う。
→2010年度秋学期の公聴会は10/23もしくは1/22。
10/23で公聴会の場合は、かなり余裕がある。6〜7割くらい書けてれば平気。
1/22で公聴会の場合は、かなりピンチ。9割完成してないと地獄を見る。
2:学内発表は早めに終わらせろ。
博士課程では、インフォーマル・フォーマル・公聴会・最終試験と4回の学内発表があります。
これが博士課程のマイルストーンになる。そして憂鬱な関門でもある。
誰しもがフルボッコにあうし、意図的にフルボッコにする場所なんだと思う。
教授陣の質疑という名のタコ殴りを、学生は歯を食いしばって応答する(=ディフェンスする)。
研究が進んでから殴られると、無駄に凹む。面倒だからって先延ばしにすると、いいことない。
いいから早めに殴られとけ。まじで。
3:博士論文の体裁について。
SFCの大学院は、博士論文のフォーマットが非常に緩い。
表紙と背表紙の以外、どのように書いても自由だが・・・実質はそうでもない。
理由その1。主査と副査が納得する論文にしないといけないから。
彼らの流儀が反映され、論文の構成から体裁まで、大枠は決まる。
理由その2。最終的に博士論文は、研究科委員会の投票で可否が決まるから。
いくら主査・副査が納得したとはいえ、研究科委員会での閲覧は時間的に限られている。
そこであまりに???な論文だと、どんでん返しがおこる。ちなみに僕は、東京大学工学部計数工学科のLaTeXのフォーマットをアレンジして使った。
固めの体裁だったので、余白や脚注に手を加えて、緩くした。
http://www.k2.t.u-tokyo.ac.jp/~naoko/keisu-style/
4:博士論文の印刷と製本
一般的に、キンコーズなどで印刷した原稿を、製本所に持ち込んで製本してもらうらしい。
紙と印刷方法は・・・特に規定がない。
ただ過去の博士論文をざっと見る限り、70g/m2くらいのコピー紙にレーザープリンタでいいみたい。
なかにはインクジェット用紙のもあった。
僕は100g/m2くらいの紙を買ってきて、大学院棟のレーザプリンタで刷った。
製本は、2〜3時間で即日製本できるとこに頼んだ。都内には数カ所、そういう店があるみたいです。
http://www.lbs-hs.co.jp/
今日のところはこのへんで。結果が出たら、また何か書くかもです。