混ぜあうことの面白さ

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すっかり鍋の季節だ。先日も家で鶏野菜みそ鍋をやったのだが、うっかり〆のネタを買い忘れてしまった。冷蔵庫にはうどんがひと玉。これだと二人で食べるには物足りない。めぼしい食材といえば、パントリーに素麺が1束あるくらい。

ふむ、じゃあ両方とも入れてみるか。ということで試してみたら、これが正解。味と食感の違いが豊かさを生み出して、最後まで美味しくいただけた。異種麺をミックスする発想は、シンガポール生活で得たものだ。福建風海鮮焼きそばのホッケンミーは、玉子麺(イエローミー)とビーフンをミックスする。単麺だと単味でつまらない。複麺だから複雑で面白い。その知恵が日本でも活かせて、とても嬉しかった。

シンガポールにあって日本にないのは、混ぜあうことの面白さなのかもしれない。生一本を有り難がったり、一体感や和を求めたりするのは、異なる価値が並存することを恐れているのだろう。