学生時代のささやかな楽しみは、コンビニで買うシュークリームだった。バイトあがりのご褒美に食べるシュークリームは、それは美味しく感じたものだ。それが、最近のコンビニのシュークリームはどうだ。サイズは小さく、値段は高く、昔日の面影はなくなってしまった。どうやらシンガポールにいる間に、コンビニスイーツはいっぱしのブランドになってしまったようだ。街の菓子屋よりも味は劣るのに、なかなかいい値段で売っているから、買う気がしない。近所のスーパーは、ハーゲンダッツのアイスをいつも198円で売っているから、そっちを買って食べたい。
そんななかで、最近美味しいと思ったのが、セブンイレブンのダブルクリームパンだ。かつてのシュークリームに負けない満足感、マリトッツォを匂わせる現代性、ボリュームに比して控えめなカロリー、そして何より値ごろなのがいい。
冷凍食品だと、ホットビスケットも良かった。通常のスコーンと比べて食感がもっちりしていて、他にない感じ。1ピース・150円は高いと感じるかもしれないが、同じ値段の肉まんよりずっと腹持ちがいい。これに焼いたソーセージでも添えれば、十分まともな朝食になる。
