大人も子供も

緊急事態宣言が終わってくれたおかげで、気兼なく都内の展示を見に行けるようになった。自分の情報収集と、妻の育児の息抜きと、子の移動慣れを兼ねて、だいたい家族三人で出かけることが多い。たぶんこれもワーク・ライフ・バランスだ。ここ最近で一番良かったのは、銀座のエルメスで開催されていた、「ル・パルクの色 遊びと企て」展だ。

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質、両、共に圧巻だったが、下記映像の3分56秒に登場する反射するブレードは特に印象に残っている。なぜかといえば、この作品で子が爆笑したからだ。

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いきなり話は変わるが、去年くらいから、授業資料としてアイデアの出し方の本を集めている。その一環で、最近、岩井俊雄の著書を手に入れた。

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自分にとって岩井敏雄は、メディアアート・レジェンドの一人だ。しかし多くの人にとって、岩井敏雄はベストセラー絵本作家である。自分の子も従姉妹から100かいだてシリーズをもらっている。従姉妹の子も、その絵本が大好きだったらしい。

ル・パルクも岩井俊雄も、大人や子供の隔てなく、我々を魅了してくれる。そうした仕事が、自分にもできるのだろうか。裸の王様のような理屈っぽいものを、子供に胸を張って見せられるのだろうか。

今日の日記はさらに跳ぶ。人間は成長するにつれ趣向が変わる。そうなると「子供の頃から好きだった」「大人になって好きになった」「子供の頃は好きだった」「大人になっても好きになれない」の4パターンができる。このうち辛いのは「子供の頃は好きだった」じゃないだろうか。自分で言えばロボットアニメで、最近Amazonプライムで配信され始めた閃光のハサウェイが、ちっとも楽しめていない。シン・エヴァンゲリオンもだ。原作を見返しても、当時ほどの喜びがない。

人生100年時代は、圧倒的に大人である時間の方が長い。だとすれば「子供の頃は好きだった」ものも増えていくのだろう。