シンガポールのスーパー銭湯で元気になった

春から夏にかけて精力的に活動したら、お盆あたりでヘトヘトになった。はやいとこ調子を戻したいなぁと考えて、思いついたのがサウナだった。というのも、著名なニートが書いた「ひきこもらない」という本に、サウナの良さが力説されていたからだ。

年中ダルそうにしてる人でも元気になるんだから、その効果は絶大だろう。そう思ってシンガポール島内のサウナをネットで探してみた。ローカルのサウナは、どこか性的な匂いがして、ちょっと不安。なので日系のスーパー銭湯に行くことにした。湯の森温泉、カランのスタジアムにある。

https://www.yunomorionsen.com/

当初は38S$の利用料が高いと思ったけど、実際に行ってみたら納得。館内は清潔で、店員さんは気さく。利用客は多くなく、みんな日本式のお風呂マナーを守ってて快適。主な客層は20〜50代かな?子供も老人もいないのが妙に新鮮。タオルは大小ついてくるし、浴衣も借りれるし、ボディーソープもシャンプーも上質。

肝心のサウナは、思ったほど熱くなくて、熱波師もいなかった(女性用はミストサウナしかないらしい)。だけどサウナと水風呂のループを繰り返したあと、浴衣を着て仮眠室でボーっとしたら、念願のサウナトランスが経験できた。これが涅槃か〜!

結局、その日は14時から19時くらいまでスーパー銭湯にいたのかな?帰る頃には気分が晴れやかになっていたし、その晩は死んだように眠ることができた。

そして翌朝には体調も整って、すっかり元気になった。スーパー銭湯スーパー最高!

Maker Faire Singapore 2017

Maker Faire Singapore 2017

週末に開催されたSingaproe Maker Faireに「もじげん」を出展した。シンガポールMaker Faireには、初回から毎年欠かさず足を運んでいる。うち出展したのは2012年・2014年・2017年の3回、妻の出展に加勢した2016年を含めれば4回だ。

Singapore Maker Faireが楽しいのは、なにより地元のメイカーやサプライヤーと交流できるところだと思う。メイカーは基本的にネットの住民だし、サプライヤーもネットショップが多い。普段は没交渉の人々が、年に1回のMaker Faireでは交流がもてる。そこに喜びがある。

今回とりわけ嬉しかったのは、いつもお世話になっているロボットショップの店長に、サーボモータの使い方を褒められたことだ。僕は、サーボモーターの新しくて美しい使い方を見せたくて、もじげんを作った。それがロボットを商売にするプロに伝わって、心から嬉しかった。

おまいつたちとは、金曜に「久しぶり」と握手して、日曜に「また来年」と言って別れた。これから何を作ろうか。彼らは何を作るのだろう。今から2018年のFaireが楽しみだ。

岐阜のこと

今年の三月に帰国した折、実家の岐阜で運転免許を更新した。前回までは三田洞という岐阜市の北の果てにある運転免許試験場まで行かなければならなかったけど、今回からは中心地から遠くない「ぎふ清流文化プラザ」で済ませられるようになった。

清流文化プラザは、もともとは未来会館という名前で1990年代に作られた文化施設だ。その後、どういう理由があったか知らないが、2010年にひっそり閉館した。そして2015年に清流文化プラザとして再オープンし、主として免許更新を行う施設となった。

岐阜には、設立時の志の高さに反して、コンテンツが不足し、経営に困る文化施設が多い気がする。それはたぶん政治的に発足するからで、これはきっと他の地方でも当てはまる。

話は変わって、数年前にアメリカはコロラド州のボルダーへ視察に行った。SparkfunSpheroModular Roboticsといった世界に名だたる新興ガジェット企業の拠点が、ボルダー(とその近隣都市)に集中しているためだ。

「なんでボルダーで起業したの?」とModular Roboticsの社長に尋ねたら、「ひとつは共同創業者の恩師がボルダーの大学に移ったから、もうひとつは自然が豊かでQOLが高いから」と答えてくれた。コロラド州は、日本で言ったら長野や岐阜みたいなところで、山登りやウィンタースポーツが好きな人には堪らない場所らしい。

日本にも、所得より生活を優先させる起業家はいると思う。例えば、鎌倉で起業している人なんかは、そういうタイプだと思う。彼らにとって、岐阜は魅力的なんだろうか。何かの縁で訪れた人に、住みたいなぁと思わせるものがあるんだろうか。新しい文化や産業を興そうとしている人が、定住してくれる街なんだろうか。そんなことが、最近気になっている。