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30

5/2で30歳になった。振り返ってみると29歳は異様な年だった。春から夏は茅ヶ崎で博士論文と苦闘。秋は実家の岐阜で悠々自適の日々。そして冬を目前にシンガポールに渡り、がむしゃらな日々を過ごし、気づいたらもう誕生日。今はまだ30代の実感がわいてこない。30歳の決意、といったことも思いつかない。だから、ひとまずここ最近のことを書き留めておこう。そしたらいずれ、読み返してみたときにでも、なにか大事なことに気づくかもしれない。

遠藤周作の小説を読んでいる。学生の頃に「海と毒薬」を、シンガポールにきてからは「沈黙」と「深い河」を読んだ。彼の文章からは、マグマのように熱くドロドロしたものが感じられる。その蠢きに目が離せなくて、いつもイッキ読みしてしまう。小川先生にスタンダールの「赤と黒」を勧められて読んだ時も、そんなようなものを感じた。こういう表現を僕もできるようになりたい。

・季節の無い国に住むと、輪廻にリアリティがわかなくなる。日本人的な、また春がくる、という想像が空虚になる。故に時間の経過は、ひたすらに直線的に感じる。もちろん定住すれば新たなリアリティが得られるのだろうけど。今はただ困惑。

・久々に汗だくになるまで自転車に乗った。そしたら得体のしれない自由を感じた。身体はクタクタなのに、感極まって絶叫したくなるくらい、こみあげてくる何かがあった。それはもうフリーダムとしか喩えられれない感じ。なにがそうさせたかは検討に価する。

・新しさが面白さではないことを、僕たちは毎日、新聞から学ぶことができる。

・これはずいぶん前から思っていたこと。30代のうちは多くを語らず、そのぶん手を動かしていよう。社会的な責任を担うようになって、マニフェスト的なものを言いたくなる歳頃だってのはわかる。だけど、これまでに見聞きしてきたほとんどは、いわば若老害というべき悍しいものばかり。そういうことを言うようになったら、人間としてオシマイだ!

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