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子分と舎弟の違い

久々にKindle Unlimitedに登録したら、Twitterで人気の登場人物全員ゴルゴのヤクザ漫画・日本極道史があったので読み始めた。

  

初期は噂通りのゴルゴっぷりで、組長も若頭も殺し屋も髪型以外は全員同じ。前後のコマをチェックしないと、誰が誰だかわからなくなってしまう。とはいえ世界観やストーリーに妙な魅力があって、中期以降は顔のバリエーションも増えて読みやすく、気づいたら30巻くらいまで読んでしまった。バイオレンス100%だけど、おすすめです。

ところで。この漫画を読むまで、僕は子分と舎弟の違いについて、全く理解してなかった。アニキとオジキも、年齢からくる呼称だと思っていた。実際のところは、こんな感じだ。

  • 子分
    親分の子分。子分の取りまとめ役が若頭。親分が引退した場合、組織の継承権がある。
  • 舎弟
    親分の弟分。親分が子分だった時代の同僚というケースが多い。舎弟の取りまとめ役が舎弟頭。親分が引退した場合、組織の継承権はない。
  • アニキ
    ヤクザは組織の内外で義兄弟の盃を交わす。弟分から兄分への呼称がアニキ。
  • オジキ
    親分の子分から親分の舎弟に対する呼称。

こうした上下関係のきっちりしたところは、いかにも日本っぽく思える。たまたま並行して「菊と刀」を読んでいたから、そう意識してしまっただけかもしれないけど。

ほか、日本極道史には手本引という博打が多く登場する。いわゆるヤクザ映画や時代劇だと丁半ばかり登場するけど、Wikipediaに「究極のギャンブル」「博奕の華」「賭博の終着駅」と書かれるくらいだから、実際は相当人気なんだろう。

手本引 - Wikipedia

手本引をはじめ、ヤクザは非合法な商売をやっている。それを実現可能にするのは、身体的・社会的に人を傷めつける組織的なパワー=暴力だ。ヤクザの世界は個人の裁量が大きいので、警察や軍隊よりパワーが暴発しやすい。そこで筋や仁義という不文律が大事になってくる。

ちなみに、筋と仁義が通じない相手との抗争は、日本極道史・平成編に出てきます。魔悲夜と書いてマフィアと読む。こちらも読み放題で読めるし面白い。

ボブ・ディランが「法の外で生きるには、実直じゃないといけない」と歌ってたけど、ヤクザの世界こそ、そうかもしれない。ファクト(事実)よりリアル(現実)が重視される社会は、誠実さが求められるものなのだろう。

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