ハンモックは，実のところ寝にくい．にも関わらず，ハンモックに揺られる生活は，シングルベッドに伏せる日々より魅力的に思える．テンピュールとハンモック，どちらかひとつが貰えるとすれば，僕は迷わず後者を選ぶ．ハンモックを吊るす木も，裏庭も，悠々…

木々を観察する日々は続く．幹の色も様々だ．なかには日が射さなくても仄かに緑がかっている幹がある．こいつは，白茶の樹皮の上に，うっすらと表面に苔のようなものが生えている．さて．週末の陽気の甲斐あって，梅の開花が始まった．茅ヶ崎は高砂緑地の梅…

そんなわけで，普段の生活を新たな視点で観察している．今日は木の幹が緑色だったことに気づいた．昼過ぎの西から差し込む日光は，木々に茂った葉を透かす．すると光は緑を帯び，葉の先にある薄茶の幹を鶯色に染める．普段すれ違っている雑木林は，葉も幹も…

丑三つ時．一日の作業が終わる．大学院棟を出て，駐車場に向かって歩いていく．まもなく雑木林に突入する．昼は絨毯のように柔らかかった黒土が，ザクッザクッと音をたてる．葉のない枝々をくぐり抜け，街灯に眩しさを覚えれば，外．今度は，舗装された坂を…

昨晩から雨が降り続いている．春の到来を告げる雨だろうか．気温はさして低くない．それでも部屋はシンと冷えている．夜．車に乗って，少し離れたラーメン屋まで行く．車の窓が内側から曇っている．エアコンの風向を変えて，温風をあててみるも，一向に晴れ…