フォントとエディタ

パソコンで文章を作るのって,もどかしい.人前で話をするときは,スラスラ喋れるのに,いざパソコンの前でキーボードを打つとなると,一気に失語症的になっちゃう.そんな悩みを長いこと抱えてたんだけど,最近になって,ようやく解決の糸口を見つけることができた.

まずひとつは,フォントのせいだ.どうも僕は,自分らしいフォントで文字を表示していかないと,自分らしい言葉が紡ぎ出せないらしいのだ.ここ一ヶ月ほど試行錯誤した結果,12pt〜14ptくらいの明朝体(小塚明朝Mがベスト)で文字を打つと,すごく気持ちよく文章が書けることに気づいた(もちろん,この日記も明朝体で打ち込んでる).庵野秀明の極太明朝じゃないけど,コンピュータとともに生きる日々において,俺フォントの存在は重要なんだと思う.もう小塚明朝手放せません.

もうひとつは,エディタの設定のせいだ.ちょっと便利なエディタだと,全角40文字で折り返してくれるんだけど,これが僕には合わなかった.その理由はこう.折り返すと,行数が増える.行数が増えると,ひとかたまりの文章(論文だと一小節くらい)が,一目で見渡せなくなる.見渡せなくなると,前後の文脈をふまえて文章を作ってるか不安になる.不安になると,マウスで上にスクロール,下にスクロールし始める.その瞬間,キーボードから手が離れ,文字を打つノリが悪くなる.というわけで,エディタはベタ打ちできるよう設定を変更した.そしたらEvernoteの一億万倍は思考が加速した.

この2つに気づいてから,僕は,わりとすんり文章が書けるようになった.もしパソコンでの文書作成に悩んでる人がいたら,試してみるといいかもです.