整頓と習慣と混沌

southern beach
(写真は本文と関係なく,今日の茅ヶ崎)

3月いっぱいで単位取得退学するので,大学院棟の整理整頓を初めている.混沌としたモノの山々を前に,必要なものとそうでないものをより分けていく.工具と部品はコンテナに,大切な作品はベランダボックスにそれぞれ収納.大学の予算で購入した備品は,なるべく元のパッケージで梱包.これが作業の半分.

残る作業は不要なものの処分.役目を終えた書類はシュレッダーに.存在を忘れかけていたジャンクパーツは,梱包して作業場の物置に.読み尽くした本は,来週にでも古本屋へ売りに行こう.ほんとうはAmazonマーケットプレイスなどで売りたいけど,いつ売れるかわからないから,今回は断念.

大学院棟の荷物は,1/3が僕の家へ,2/3が日吉の作業場に行く.というわけで,今度は部屋にスペースを作るべく,整理整頓を始めた.3年強も住むと,いらないものがいっぱい溜まっている.書籍であったり,ジャンクパーツであったり,使い終わった電池であったり,空っぽの容器だったり.そうしたものを部屋から取り出して,思い切って処分した.そのおかげで,荷物置き場に化していた勉強机も,ようやく机として使えるようになった.

机がなくてもやってこれたのは,僕の作業は大きくMacBookに依存していること,そのMacBookを僕は文字通りラップトップとして使ってきたからだ.ベッドに腰をかけ,膝の上にMacBookをのせ,僕は文章を書き,音楽を聞き,インターネットをしてきた.朝起きて大学院棟に行くまで,大学院棟から帰って寝るまで.MacBookを買って2年強,家ではずっとオンザベッドコンピューティングしてきた.これはこれで快適な生活だった,のだが,ある日,ハイパーギークな後輩に「ベッドにラップトップを持ち込んだら人生が終わる」と言われたのをきっかけに,この生活を改めたくなった.ふりかえってみると,どうにも生活にメリハリが無くなっていたように思われる.行き過ぎた快適さに,ズブズブになっていたような気もする.

そんなわけで,机を綺麗にしたのを機に,MacBookは机のうえに乗せて使う,というマイルールを制定した.これが一昨日の話.そして3日目が過ぎようとしている.いまのところ快適で,ちょっとはモダンな時間の使い方ができるようになった気がする.

ここでひとつ考えるのは,僕がiPadiPhoneを手に入れたときのライフスタイル.ふたたびベッドの上でゴロゴロしながら生活する日々に戻るのだろうか.それとも,その時は少し広めの部屋で,ソファの上で?いずれにせよ,ちょっと慎重になっちゃうな.