器官と時間

ここ数年のゲーム開発者との協働によって得たものの1つが、ゲームデザイナーへの正しい理解だ。僕は長い間、ゲームデザイナー=ゲーム中のグラフィックやサウンドをデザインする人、と勘違いしていた。実はそれはゲームアーティストの仕事だった。ゲームデザイナーは、ゲームをゲームらしくする仕事をしている。つまりルールを考え、プレイ時間や敵の強さを調整し、ゲームを面白く設計するのが彼らの役割だ。

デザインには、意匠と設計の二つの意味があるけれど、ゲームデザイナーはかなり設計よりのデザイナーだと思う。視覚や聴覚など感覚器官を刺戟するのが意匠よりのデザインだとすれば、遊んだり使ったりするときの時間感覚を刺戟するのが設計よりのデザインなのかもしれない。

いや、むしろデザインは器官と時間で捉えたほうが、多くの活動をデザインとして扱えるのではなかろうか?たとえば食事や遊びなんかは、意匠と設計より、器官と時間のほうが勝手がいい。この尺度を手に入れてから、もっとデザインが楽しくなった気がする。

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