暗い味 - exyk

今日から職場の自販機に温かい飲み物が補充されるようになった。その中に、一風変わった飲み物があったので、試しに買ってみた。

文字通り、和風の出汁だった。具はない。ほんだしをお湯で割って飲んだ、学生時代の粗末な夕食を思い出して、心が暗くなった。味そのものは、ほんだしよりもずっと上等だが、自分でとった出汁に比べれば、均一さが退屈だ。現代社会の極みのようでいて、味覚のデッドエンドであると思う。