「どんがら」という本を読んだ。86やGRスープラのチーフエンジニアを務めた多田哲哉を主人公に据えたノンフィクションだ。
言わずもがな、86/BRZはトヨタとスバルの協業によって生まれた。そのため本書では、しばしばスバルについても言及されているのだが、群馬県太田市は風俗店だらけ(豊田市は違う)、軍需の中島飛行機由来なのでボトムアップが苦手(トヨタは違う)など、いちいちトヨタと比較されててちょっとかわいそう。
でも、2000年代までのスバルは利益の薄い軽自動車に血熱をあげていた(だからトヨタの指示でやめさせた)、というくだりは、妙に惹かれるものがあった。どんな軽自動車を作っていたのかと調べてみると、2012年まで製造販売していたサンバーは、リアエンジン・後輪駆動のRRなので今でも好事家たちの関心を集めているらしい。
つい最近、Facebookを見ていたら、カナダの大学の先生が中古のサンバーを個人輸入したとポストしていた。そこまでして買うものなのか、とスバルの軽への興味がつきない。

