ビールに氷をいれたくなる季節

花粉もない、湿気もない、奇跡のような気候は連休とともに去った。いよいよ日本は蒸し暑い。自分は30代をシンガポールで過ごしたので、ねっとりした空気にも、どこか郷愁じみたものも感じる。

湿度90%超。そんな国で楽しく働いていられたのは、友人がいて、屋台で飲むビールが美味かったからだと思う。当地では、もっぱらビールに氷を入れて飲んでいた。それが、キンキンに冷えたビールにありつける、最短にして最安の方法だった。氷をいれたら味が薄くなるって?それなら薄くなる前に飲み干せばいいだけの話。

酒のつまみには事欠かなかったが、いま食べたいのは手羽の唐揚げだ。シンガポールでは、焼きビーフンの付け合わせとして手羽の唐揚げが売られていて、パリパリとジューシーが無限にキンキンをグビグビさせた。

帰国してからも、時々手羽の唐揚げを作ってもらっている。手羽元と手羽先をスーパーで食べたいだけ買ってきて(一人4組くらいは食べれる)、昔ながらの唐揚げ粉をまぶして揚げれば、それっぽいものになる。味変したい時はチリソースが良かった。