恥ずかしさ

本当に好きなミュージシャンって、たとえば飲みの席で知り合った女に「学生のころ、なに聴いてた?」と聞かれても、決して口にしたくない。好きすぎて好きすぎてどうしようもないバンド、つまりはThe Smithsなんかを指すんだけど、仮にHeaven knows I'm miserable nowで就職やめたんだと言ったところで彼女らには通じないし、通じたら通じたで面倒なことになる。そんなわけで処世術「ミスチルとか?」を覚えた僕ではあるが、ごめん本当はスミスが大好きなんだ。それと同じくらい真心ブラザーズの「真心」が好きだ、決して口にしないけど。

info-poor師が「三十になると日本語の曲がしみる」って言ってたけど、それホントだなぁ。歳を重ねるごとに、英語というオブラートが必要なくなってくるんだろうな。つまるところは羞恥心とのせめぎあい、か。

例えば今ならアンパンマンマーチも受容できるし、むしろ歌詞が心に響く。決して口にしないけど。