趣味のすゝめ

趣味(ホビー)を仕事にするのは難しいが、趣味で得た経験は仕事に生かすことができる。

今から8年くらい前に、友人の誘いでラジコン飛行機に挑戦したことがある。どうせなら好きな戦闘機を飛ばそうと思い、F4U コルセアを模したラジコンを買った。これが地獄の始まりだった。運動性能が高く、安定性が低く、初心者にはピーキーすぎたのだ。毎朝、出勤前に草原に練習に出かけた。だが数秒飛んでは墜落の繰り返し。墜落=破損なので、毎晩の日課に修理が加わった。

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ある朝のこと。いつものとおりラジコンは墜落した。しかし、その日は水溜りに突っ込んでしまった。機体は復元できたものの、電装がショートして、うんともすんとも言わなくなった。やむなく新しい飛行機を注文して、ついでにPC上で動作するフライトシミュレータも購入した。事前に操縦訓練をしようと思ったのだ。

シミュレータでの訓練中、自分は、とり返しのつかないことに気づいてしまった。飛行機は、飛んでいったら、見えなくなってしまうのだ。いや、まぁ、当たり前のことなのだが。でも、スクリーン上の大空で、わずか数ピクセルで描かれる飛行機をみていたら、妙に白けてしまった。原研哉も驚くくらい、白けてしまった。

結局、これがラジコン飛行機へのストップロスオーダーとなった。以来、ラジコン飛行機には、ぴくりとも食指は動かない。とはいえ、ラジコン飛行機から学んだことは多いのだ。LiPoバッテリーの取り扱いや、ブラシレスモーターの制御、パワーウェイトレシオ、軽量で頑丈な構造や材質について、ラジコン飛行機に挑戦しなかったら学ぼうともしなかっただろう。その知識は、こうしたガジェットにも生かされた。

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趣味は経験を広げてくれる。旅行も同じくらい経験を広げてくれるのだが、コロナ禍の間は望むべくもない。だからこそ趣味に力を入れたい。今年度の趣味は、週に1本ブログを書くことだ。書くことを探して四苦八苦するだろうが、それが自分を広げてくれると確信している。

 

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