続々・深セン記

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5月の頭に深圳と汕頭に行ってきた。深圳に行くのは2年ぶり4度目。今回は田中さんに案内してもらったおかげで、また新たな深圳を知ることができた。上の写真は深圳のOCT LOFTという街区で撮った。電気街の喧騒とはうって変わって、綺麗めなカフェやショップ、ギャラリーなんかが並んで居心地がいい。常夏のシンガポールではできない街歩きが楽しめて、思いのほか癒された。

今回、初めて中国の新幹線に乗った。Trip.com のiPhoneアプリを使えば、海外からでも簡単に予約と決済ができる。乗車前に窓口で切符を受け取る手間はあるが、それでもJRよりは予約システムが開かれていてありがたい。

タクシー配車サービスのdidiも使った。普通のタクシーだとドライバーとのコミュニケーションに四苦八苦するが、didiのおかげで安全に移動できる。使用感も、UberやGrabと大差がない。

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深圳では大芬という画家と画商でひしめき合っている街にも行った。かつては名画の模倣で有名だったようだが、現在は模倣とも独創ともとれない油絵が所狭しと並んでいた。草間彌生のインフィニティネット風の絵があったら買おうと思ったが、残念ながら見つけられなかった。ただ、カボチャ風のはあった。圧倒的に多いのはゴッホ風で、たまに奈良美智風のがあった。描きやすさ・色数・キャンバスのサイズ・アーティストの人気、などが反映されているのだろう。

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汕頭では美味しいものばかりを食べたが、今回も深圳ではハズレ飯を引いてしまった。シンガポールに長く住んだせいで、中華に対する期待値が高いのかもしれない。とはいえ深圳の露店やフードコート、ファーストフードの食事は、博打要素が高い。それでも蘭州(兰州)拉麺の汁なしだけは裏切らない。中国北部の麺の旨さと、ムスリムのスパイス使いの巧みさが合体して、最高に美味しい。喫茶店で食べるスパゲッティみたいなところもあるから、日本人の口には合うと思う。