経過報告

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今年は初詣でおみくじを引いた。記憶が確かなら小学生以来だ。正月から一喜一憂したくないと思って、長らくおみくじを遠ざけてきた。だが、帰国してこのかた、一喜三憂くらいの日々を過ごしていると、「せめて、おみくじくらいは・・・」と思ってしまった。

で、結果は中吉。そして、人を嬉しくさせるようなことは、何一つ書いてなかった。だけど、効き目のありそうな苦いことは書いてあった。とりわけ「何事も運に任せ思い煩うな」という文句は胸に刺さった。

尊敬する芸術家・川喜田半泥子は「おのれをほむる者は悪魔と思ふべし。我をそしめる者は善知識と思ふべし。只何事も我を忘れたるが第一なり」という言葉を抱いて生きていた。おみくじの内容は、その言葉ともリンクしている。

さて、年末から黙々と作り続けている。実制作を始めると、制作環境の不備にも気づく。工具が足りない、棚が足りない、配置が悪い。よって2ヶ月ほど「作品をつくる⇄作業場をつくる」の反復を繰り返していた。目の前の問題に集中していると、余計なことを考えなくて済む。

あと少ししたら新学期が始まる。コロナウイルスの影響で、来年度もまた波乱に満ちたスタートになるだろう。なにはともあれ、やりたいことを、一生懸命やっていきたい。無我夢中になれる時間を1秒でも多く確保したい。