第十五回文化庁メディア芸術祭

Entrance

二月下旬より、文化庁メディア芸術祭に参加するため帰国していた。今回は相転移的装置というコンセプトのもと、ニンジャトラックゲーム、ニンジャトラックミュージック、キャタピーという三つの玩具を出展した。作品の完成度的にも自分の体力的にも諸々不安を抱えていたが、優しいお客さんと、暖かいスタッフのおかげで、なんとか最終日まで展示することができた。シンガポールに戻って一日目の今日は、完走したという事実に安堵するばかりである。ありがとう。みんな本当にありがとう。

さて。いまから約2年半前。僕は文化庁メディア芸術祭の浜松展に参加した。その時に抱いた感慨が、今でも研究の原動力になっている。相転移的装置もまた例外ではない。すべてはコンピュータを卒業するために。

僕は、唐突にコンピュータを卒業したくなった。だって爺さんになってなお、いまと同じようなコンピュータで、同じようなことをしたくないじゃない。かつて新聞やテレビを卒業したように、そろそろコンピュータも卒業したいんだなぁ。大学院を卒業したら、その先のことを考えて行動してみよう。

http://d.hatena.ne.jp/exyk/20091031/1256999843