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子分と舎弟の違い

久々にKindle Unlimitedに登録したら、Twitterで人気の登場人物全員ゴルゴのヤクザ漫画・日本極道史があったので読み始めた。 初期は噂通りのゴルゴっぷりで、組長も若頭も殺し屋も髪型以外は全員同じ。前後のコマをチェックしないと、誰が誰だかわからなく…

ブキバト「ブキティマがやられたようだな」

シンガポールの地下鉄の駅名は他言語が混在していて面白い。中国語もマレー語もタミル語も話せないから、電車のアナウンスを聞くたびゲームとかアニメの世界にいるような気分になって妄想が膨らむ。そんなわけで今日は脳内の民明書房に収録されている語彙の…

世界の中心がロンドンであり続ける理由

今年の夏にロサンゼルスへ行くことになった。現地での仕事は楽しみだけど、あの横柄なアメリカの入国審査と、シンガポールからLAまでの旅路を想像すると、今から気が滅入ってくる。 シンガポールからアメリカへ行くには、東アジア(東京・北京・ソウル・台北…

ひとくちに研究職といっても、4つくらいの職分がある

久々に西堀栄三郎の「忍術でもええで」を読んだら、(自然)科学的なアプローチばかりが研究じゃないんだぞ、と大いに励まされる表に再会したので、改めてエクセルで書き写した*1。各項目の詳細については、ぜひ原著を読んでもらいたい。約40年前の本とはいえ…

問題がなくても問題ない

僕は電子遊具(ガジェット)を作っている。なので、見て、触って、面白い!と感じられるものが作りたい。ジャンルとしてはエンターテイメントで、テレビ番組やアニメ、漫画やゲームなんかと近いものを作ってる認識だ。 新しいガジェットを作るときは、これまで…

レクサスは、まぁあかん

10月の初旬に、ちょっとしたガジェットのアイデアが思いついた。たまたまレクサスのデザインコンペ「Lexus Design Award 2017」の締切が1週間後だったので、ハッカソン的な勢いでプロトタイプを作って、応募することにした。審査員に伊東豊雄氏がいること(お…

未来の飯は、今より絶対に美味い

週末に実写版の攻殻機動隊を見た。酷評する友人も多いけど、僕はけっこう楽しめた。押井版・攻殻機動隊の腑に落ちなさが減って、初見にも優しい素直な映画になったと思う(そのせいでロボコップぽくなったけど)。劇伴音楽は抑制が効いてて特にカッコよかった…

レーザーカッターのこと

昨年から職場のレーザーカッターの調子が良くない。そこで物は試しにシンガポールのMaker Spaceまでアクリルを切りにいった。もじげんの先端部分のアクリル板(5mm厚・8本分)を切り出すのに、1時間・100Sドルくらいかかった。 この価格だと、決して気軽に使え…

一撃

好きなものは繋がっている。「へうげもの」がきっかけで陶芸が好きになり、茶碗を見に出光美術館へ行ったら仙厓の絵が好きになり、仙厓の絵を見に府中美術館へ行ったのが、4年前の今日だ。 今週、久々に仙厓を主人公にした歴史小説を読み返したら、「一撃忘…

人生ゲーム

子供の頃は、凄い人や、偉い人と同じ視点に立てたらいいな、と思う事が多かった。努めてそうしていた気もする。まるで山を登るような気分だった。山頂を目指すこと、多くの山に登ることが素晴らしいと思っていた。山にいるだけで、なんか楽しかった。そして…

烏賊のゾートロープ

新しいカメラが欲しい。そう思っていたら、友人が愛用していたCanonのEOS 5D Mk2を譲ってくれることになった。ありがたいことだ。8年の使用に耐え、チェルノブイリにすら行ったらしいそのカメラは、其処此処に古傷があって、自慢できるくらい貫禄がある。機…

意識から消えないもの

僕は遊具ばかりを作って、あまり道具は作らない。道具のデザイナーは、使い手の意識から消えるのが良い道具、みたいなことを時々言う。とりわけデジタルよりのデザイナーに顕著だと思う*1。 遊具の場合はどうだろう。例えばけん玉で遊んでいて、けん玉を意識…

器官と時間

ここ数年のゲーム開発者との協働によって得たものの1つが、ゲームデザイナーへの正しい理解だ。僕は長い間、ゲームデザイナー=ゲーム中のグラフィックやサウンドをデザインする人、と勘違いしていた。実はそれはゲームアーティストの仕事だった。ゲームデザ…

カメラ熱

カメラ熱という恐ろしい病気がある。アジア圏の成人男性に多く見られる恐ろしい風土病だ。発見から既に150年以上も経過しているが、いまだ治療法が確立されていない。一度発症すると生涯にわたって患うため、家計によっては難病に指定されている。現時点では…

麦から育てる

大学2年生のときにCGを専門とする研究室の門を叩いた。CGアニメとかVFXとかゲームとかが勉強できるのかな。そんな気持ちで入ったら、ぜんぜん違ってびっくりした。ラーメン屋に修行にいったつもりが、製麺所をとおりこして農家だった。それくらい違ったと思…

徳の外需と内需

昨年度までシンガポールで一緒に働いていた安さんのブログが面白い。安さんは手を動かす方が好きな研究者だから、SNSで街宣活動に励むタイプの人じゃない。だからこそ、安さんが何を考えているのか気になるものだ。そんなわけで彼がブログを始めて以来、毎週…

LSPX-S1

昨年末に変わったスピーカーをもらった。ランタンを模した、バッテリー内蔵のBluetoothスピーカーだ。そろそろ使って2ヶ月になるから、気になったこと、気づいたことを書いておこうと思う。 長所 上質。よくあるBluetoothスピーカーは、音楽を聴かせるために…

作り続けよう

年々「これからも作り続けてください」と言われることが増えてきた。少し前まで「言われんでも作るわい」と思っていたんだけど、35歳ともなると、そうやって声をかけてもらえる有難さに気づけるようになった。 それはスポーツの応援に似ている。 それは指導…

あけましておめでとうございます

年末年始に日本へ帰った。去年はベトナムで年を越したので、2年ぶりだ。そしたら僕と妻の両方の実家からご馳走ぜめにあってしまい、夫婦ともに4kgずつ太った。「実家に帰って痩せるよりいいじゃない」とは母の言だが、家族が増え、幸せも増えたから、体重も…

好きになるということ

月の初めに休暇を貰って、新婚旅行に出かけた。行き先はイタリア。西洋の奈良・京都だ。文化と歴史を守る偉大な国だから、10年前に行こうが、10年後に行こうが、それこそ100年後だろうが、そこにある感動に変化はないと思う。変わるのは、いつだって感動する…

趣味の話

「趣味は仕事です」とか「仕事が趣味です」という人がいる。そういう人は、よほど運と才能に恵まれているか、心の広い家族に支えられているか、もしくは鈍感なんだと思う。 とはいう僕も、仕事をはじめた頃は、趣味が仕事だった。仕事が楽しくて楽しくて仕方…

食はNUSにあり

シンガポール国立大学で働き続ける理由のひとつに、学食の美味さがある。多民族&外食文化のおかげで、大学で食べれるご飯の種類が豊富で、安くて、美味い。広大なキャンパスの中には20箇所くらい食堂があるので、働き始めてこのかた6年、飽きることがない。…

入れ込めないことに、大金を払うこと

僕は、自動車を運転していて面白いと思ったことがない。もちろん自動車には感謝している。家から目的地まで歩かずに済むし、買い物するにも便利だし、家族や友人と旅行にもいける。でも、運転そのものが楽しいかっていうと、ちっとも楽しくない。極端にいう…

道具箱よりツールワゴン

2016年7月末をもってKeio-NUS CUTEセンターを離れ、8月からIDMIエンジニアリングチームで働き始めた。職場を変えて気づいたのは、作業スペースを自分好みにセットアップするのは、とっても楽しいってこと。誰かが作った環境よりも、自分で作った環境の方が満…

赤味噌を嫌いになる前に、八丁味噌を食べてくれ

僕は岐阜の育ちだけど、父が京都人だったせいか、あまり赤味噌を食べてこなかった。赤味噌への免疫がついてないので、今でも味噌カツと味噌おでんが苦手だ。味噌汁だって、敢えて赤だしを選ばない。どうしても塩辛く感じてしまう。ただ、土手煮と味噌煮込み…

人の肩を揉むと、イライラした心がほぐれる

都心にある無印良品が新装開店したので、週末に夫婦で買い物に出た。 全品10%割引ときいて浮き足立っていたのだが、人ばかり多くて買おうと思っていた商品が置いてなかった。 www.muji.net 前日に訪れた別の無印にはストックされてたから、新店に無いはずは…

いい時間を作る

自分で何かが作れるようになって、今年で10年になる。そこで、これまでを振り返り、ここからを見据えようと、こんな文章を書いた。 --- TVっ子だった私は、ビデオカメラと高性能なパソコンが自由に使える大学に入学し、映像の作り方を学び始めました。映像は…

割れないコーヒーサーバーを探して

コーヒーが好きだ。それも熱々のブラックコーヒーが好きだ。高校時代、試験勉強の眠気覚ましで飲み始めたのがきっかけだ。コーヒーへの依存は年齢とともに高まって、今では1日1リットルくらい飲む。コーヒー無しでは、生活できない。 自分はペーパードリップ…

また自転車を買った

僕はあまり物を買わないんだけど、シンガポールに来てからクソみたいな自転車を2台も買ってしまった。1台目はアレオカのマウンテンバイクで、値段の安さと雰囲気に惹かれて買ったんだけど、重くて疲れるから乗らなくなった。2台目はが中華メーカーの折りたた…

続・深セン記

第一回高須ツアーで深センデビュー*1をしてから、かれこれ2年弱ぶりに深センを訪れた。真夏の深センは相変わらず酷暑。外を歩けば滝のように汗がでる。あまりの汗で、顔にできた剃刀負けのカサブタが溶けてしまうほど。今日は、2年前と比べて気づいたことを…

やる気を失わせるもの

給料をもらって6年目ともなると、労働の喜怒哀楽も一通り体験した気がする。僕はマイペースに働いているので、だいたいの瞬間は楽しくやれている。でも時々、やる気を無くすなぁ〜という瞬間がある。いつか自分がラボを持った時に、同じ轍を踏まないように、…

ピェンローを美味しく作るために

ここ数年、ピェンローという鍋料理がインターネットを騒がせている。干し椎茸の出汁で、大量の白菜と豚バラと鳥モモを煮込み、味付けは胡麻油だけというシンプル極まる鍋だ。決定版のレシピはdancuに掲載されているので、これどおりやれば、誰もが美味しく作…

プレゼンテーションのエッセンス

大学一年生のときに、僕はプレゼンテーションのやり方を大学でならった。授業でプレゼンを習うなんて...と思う人もいるだろうけど、ピアノの弾き方、絵の描き方、映像の撮り方と一緒で、教わったほうが早く身につくし、身についたら一生忘れない。いまでも十…

仕事の領分

2014年から喫緊な仕事に追われて、新しい創作にとりくむ十分な時間がなかった。そこで2015年はアシスタントを一人頼んで、僕が進行中のプロジェクトに追われている間、新しいプロジェクトを始めるための地ならしをやってもらうことにした。具体的には、関連…

最適なデザイン

今朝NHKワールドを見ていたら、OriHimeという分身ロボットが特集されていた。このロボットを見て、すぐさまテレノイド(大阪大学の石黒浩教授らが開発するテレプレゼンスロボット)が思い浮かんだ。OriHimeとテレノイドは、ともにユーザの存在感を遠隔地で再現…

Minsk World

SONYのモバイルプロジェクターを買った

ソニー製のモバイルプロジェクター MP-CL1を買った。シンガポールで549ドル。残念ながら日本では販売していない(輸入品ならAmazonで買えるみたい)。なので日本語のレビューも見つからなかった。おもしろい製品なのに、知られてないのは勿体ない。だから長所…

忘れたこと、忘れられないこと

昨年の春から、これまで作ってきた玩具を社会に還元していこうと、普及活動に力を注いでいる。例えば他の学校で使ってもらったり、企業と一緒に開発したり。どれも新しい経験だから、大変なことも多いけど、頼りになる仲間もいるし、なんだかんだで楽しんで…

未踏なら、それでいいのか

研究活動の一側面に、未知を発見し記述する、という営みがある。研究者は、未知を前に無知ではいけないので、研究を始める前に(そして進めている間も)、先行事例を調べていく。仲間に聞いたり、論文を読んだり、グーグルしたり。そうやって集めた先行事例を…

新しいカメラが欲しい

デジカメのピントがあわなくなった。3年前に買ったCanonのPowerShot S100だ。ある日、街中で写真を撮っていた時に気づいた。広角側の周辺がぼやっと流れたような絵になるのだ。望遠側はもっとひどくて、どこかモヤがかかったような写真しか撮れない。シンガ…

肉、保存

シンガポールにきてから、三年強ほどルームシェアだったし、外食文化の国ということもあって、ちっとも自炊しなかっのだが、いざ一人暮らしを始めると、自分の家で食べたほうが落ち着くし、胃も心も休まる。ここ最近は、熟成という名の、肉の放置料理をよく…

映画メモ

最近とんと映画を見なくなったので、今年は週に一本は映画を見ることにした。加えて、ただ見るだけでは忘れてしまうので、簡単な感想をブログに書くことにした。 ロボコップ(リメイク版) 日本からシンガポールに戻る飛行機で見た。オリジナルは子供のころに…

深セン記

最近はもっぱらMakerムーブメントの伝道師として国内外を駆け回っている高須正和さんに誘われて、8月5日から10日にかけて、中国の深センに行ってきた。深センは、その全ては圧倒的な安さが引き起こしているように感じられた。まず材料費。例えばタミヤが250…

前略 ギレルモ・デル・トロ様

まずはパシフィック・リムという素晴らしい作品を、私たち世界中の映画ファンに届けてくださったことに、大変感謝しております。私は去る7月14日にシンガポールで本編を見ることができました。その緻密な世界設定に冒頭から引きこまれ、最初から最後まで鳥肌…

覚書

甘酒を作った後、現在までにどぶろくを1回、ミードを2回(3日発酵・10日発酵)作った。そこでわかったことなどを、乱雑ではあるが、書き留めておこうと思う。 職場から少し北に行ったところに、醸造用品店を発見した。主にビールがメインだが、ワイン用の酵母…

32

本日をもって32歳になった。シンガポールにきて3度目の誕生日。2011年*1・2012年*2に引き続き、今年も現時点で思うことなどをメモしておこう。 4月になって、また上司が変わった。上司が変わると、職場の雰囲気がガラッと変わる。恐ろしいほど変わる。そうし…

甘酒を作った

粥と麹を混ぜた段階。 一晩保温して完成した甘酒 美味しいどぶろくを作るには、米と麹だけの旨味を知る必要があると思い、甘酒を作ることにした。 http://www.isesou.co.jp/kouji/recipe.shtml#amazake作り方はえらく簡単。まず1合の米を3合分の水で炊き、お…

どぶろくを作った

明治以降、日本では個人醸造がご法度だけど、シンガポールでは月30リットルまで認められている。 http://www.customs.gov.sg/insync/issue03/tips/tips.htmlそんなわけで、先週一週間かけてどぶろくの製造にとりかかった。製作にあたっては、主に下記のサイ…

ヤバい映像2012

2012年を振り返って、いろんな意味でヤバいなと思った映像をまとめておきます(各タイトルは僕が適当につけてます)。 大賞:猫コプター 愛猫の遺体をクワッドコプターにしてあげようという善意がヤバい。この映像を見た時、自分の道徳観がグラっときた。 ロボ…

シンガポールのリアル

この国にきて、もうすぐ2年。だからこそ、シンガポールってどんな国?と聞かれると、困ってしまう。なぜなら、カジノもF1もマーライオンも、いわゆるカッコつきの観光資源は、氷山の一角に過ぎないから。シンガポールは、厳格だけど適当で、管理されてるけど…